天文カレッジ後期講座では世界天文年にちなんで、ガリレオ・ガリレイに関連する話題を紹介していますが、今回はガリレオが望遠鏡によりどのような宇宙の姿を見たのかをご紹介しました。
世界天文年の目的や、今年になったきっかけからご紹介しました。そして「ガリレオが望遠鏡を発明した?」や、「ガリレオが望遠鏡で天体観測を行った初めての人物である?」などといった、誤解されやすい内容についても、現在分かっている部分をお話しました。
「星界の報告」に書かれている、望遠鏡で見られた宇宙のさまざまな姿と、その考察などを、スケッチなどとあわせて見ると、宇宙の見かたが大きく変わる時代であったことがよく分かります。
ガリレオ望遠鏡精密復元レプリカを見ながら、後半は「星界の報告」後のさまざまな発見や、ガリレオとさまざまな科学者たちの論争の歴史を振り返りました。
天文学の大きな一歩を知ることで、現在の天文学の発展の歴史が見えてくるとともに、私たちが使うことのできる天体望遠鏡でも、さまざまな宇宙の姿を見て知ることができることを、感じていただきました。
次回は科学者としてのガリレオのさまざまな発見についてご紹介します。