夏休み明けとなる第4回目は、天体望遠鏡の使い方を実技も交えながら理解していく講座です。
前回の講座で、望遠鏡の仕組みや種類などを紹介しましたが、今回は「8センチ屈折赤道儀式望遠鏡」を題材に、その組み立て方や設置のしかた、使う時のコツなどを順番にご紹介しました。
まずデモンストレーションでは、望遠鏡の組み立て方について、部品の名称や機能を説明しながら行いました。一つ一つはよくわからなくても、だんだん形になってくると、望遠鏡のイメージをつかんでいただけたようです。完成した時のイメージを持つのが、組み立てのコツです。
そして、赤道儀の仕組みと設置法を紹介し、プラネタリウムで星の動きを再現しながら、その原理もご紹介しました。一見すると分かりにくい動きも、納得いただけたようでした。
望遠鏡を実際使う際に大事なことは、「ファインダー」で天体を探して望遠鏡でピントを合わせることです。赤道儀の動かし方や、ピント合わせなどもみなさんに確認してもらった後、最後に「双眼鏡」を使った天体導入の練習をプラネタリウムで行いました。
双眼鏡の使い方も、ピントを合わせること、たくさんの星の中から見たい天体の場所を探すこと、なるべく動かないように固定することなど、望遠鏡の扱いの基本と共通することがたくさんあります。
双眼鏡で天体が見えると「おぉっ」という声があちこちから聞こえました。ぜひ、その喜びと、見えた天体の姿をこれからも楽しんでください。
なお、望遠鏡組み立ては、引き続き実技練習の時間に行っていきます。
次回は9月18日(水)「宇宙はどんな世界」をテーマに行います。天文学による、現在私たちが理解している宇宙の姿を見ていきましょう。