科学クラブ 第6回 活動報告「氷の不思議」

【Aクラス】12月12日(土)

 今回は、寒い冬にちなんで氷をテーマに活動しました。はじめは、氷が融ける速さの実験を行いました。ペットボトルの中に水を入れて凍らせ、そのペットボトルに穴をあけたものとあけていないもので、どちらが速く融けるか比較しました。穴があいているペットボトルは氷が融けてできた水が外に流れますが、穴のあいていないペットボトルでは、水が中にたまります。水と空気では、水の方が熱を伝えやすいので、水に浸かった氷は速く融けますが、水が流れ出て空気に囲まれた氷はゆっくり融けます。その結果、穴をあけないペットボトルの方が、氷が速く融けました。

 続いては、氷に針金を巻いて、針金に錘をさげると、一時間後にはどうなるか実験しました。クラブ員たちは、ほとんどの人が「変わらない」と予想しましたが、実際には、針金が錘の影響で氷を切るように食い込んでいきました。食い込みはどんどん深くなり、やがて、氷を切るように針金が通過し、錘は下へ落ちました。しかし、針金の通ったところは周囲の氷によって埋められ、2つに切れたはずの氷はしっかりとくっついていました。 クラブ員たちは、切れた氷がまたくっつく様子に興味津々でした。 


【Bクラス】1月23日(土)

 Bクラスも氷をテーマに活動しました。冷凍庫から取り出したばかりの氷の温度や、塩を加えるとどのように温度が変化するかを調べました。冷凍庫から取り出した氷は0℃より低いことや、塩を加えると温度が下がることを実験で確かめました。

 次に、この性質を利用して、氷釣りの実験を行いました。塩に氷をのせて氷点下の氷をつくり、その上に湿らせた糸をのせると0℃以下になって凍りつき、氷を釣ることができました。

 今回は、誰が長く氷を釣っていられるかを競争しました。クラブ員たちは、釣った氷が落ちないように真剣に取り組んでいました。その結果、塩の盛り方や糸と氷のくっつけ方をうまく工夫できたクラブ員は、より長く釣ることができていました。

 また、最後には南極の氷にもさわってもらい、南極がどのような場所なのか、そして、そこでできる氷は、冷凍庫でつくる氷とどのように違うのかを知りました。


 次回は、「五感の不思議」です。お楽しみに!