今回は、天文学の発展に大きな役割を果たし、また星空観察の道具として使う機会の多い、望遠鏡のしくみを理解する講座でした。
まず、望遠鏡ができた400年前から現在までの、技術進歩の歴史を天文学の発展とともに振り返りました。そして、その望遠鏡のしくみの第一歩である、レンズを組み合わせてのものの見え方について、みなさんにレンズをお渡して実験していただきました。
ふだん何気なく使っている双眼鏡なども、こうしたレンズの組み合わせをうまく工夫して作られています。そして、さかさまにみられることや、レンズによって「ゆがみ」が出る様子なども体験しました。
その後は望遠鏡のしくみの詳しい部分と、その原理について確認していきました。倍率や、口径による限界等級の求め方など、少し数式も出てきましたが、まずはおおまかに原理をつかんでいただければと思いました。
今回は、「ガリレオ望遠鏡」の精密復元レプリカを覗いたり、ニュートン望遠鏡レプリカを見て、望遠鏡の基本的なつくりについても、見て確認していただきました。
望遠鏡をお持ちの方でも、ガリレオが400年前に観察で使用した望遠鏡にはびっくりの様子でした。
次回は8月26日(水)「望遠鏡を使ってみよう」をテーマに行います。天体観察で使用する望遠鏡の使い方をマスターしましょう。