今回は昔の人々が宇宙をどのように考え伝えたのかを、いくつかのポイントから紹介しました。
まずは神話で語られる「天地創造」で宇宙がどのようにしてできたと考えられたか、いくつかの例を紹介して、そのパターンを見ました。多くの民族で、身のまわりの自然を見つめ、広く宇宙の成り立ちから人間へのつながりを考えていたことを見ました。
そして、太陽と月から知る時の流れから、暦が作られてきた様子を振り返りました。暦を見出した人々の太陽や月の見かたと、私たちの生活や宇宙の見かたに、さまざまな結びつきがあります。
後半は、占星術の話題を紹介し、最後に七夕やお月見について触れました。さまざまな星空にちなんだ話題も、根源に立ち返ると、その見かたには共通する部分が数多くあることをイメージしていただければと思います。
このほかにも、さまざまな観点で「星空の文化」を身近な場所からも見直すことができます。テキストにもヒントを書きましたので、ぜひ興味を持っていただければ幸いです。
次回は11月4日(水)「星空案内の実際」をテーマに行います。これまでの講座での知識や実技をもとに、多くの人と星を楽しむためのコツを紹介します。