天文カレッジ 第2期講座 第3回 活動報告

宇宙探査のあゆみ 〜「おおすみ」から「はやぶさ2」へ〜 2018年1月10日(水)

 「宇宙探査のあゆみ」ということで、人工衛星とはどうのようなものかから将来の探査計画までを広く紹介しました。

 はじめに、人工衛星の種類や基本的な構造、まわる軌道の違いなどを紹介しました。その姿や目的はそれぞれ違います。機体は、大きさや質量に制限がある中でミッションに応じて最小限の機器が搭載され、独特のフォルムができあがります。また、打ち上げから運用終了までには成功や失敗といった多くのドラマが生まれます。

 今回は、その中でも日本の宇宙探査に大きく貢献した機体を紹介しました。


 日本初の人工衛星「おおすみ」から日本の宇宙探査がはじまり、この成功から日本初の科学観測衛星「しんせい」が打ち上げられ、地球をまわる人工衛星の技術が培われていきました。そして、日本初の探査機「さきがけ」により、新型ロケットの開発や、現在も稼働している臼田宇宙観測所なども誕生し、地球を離れての宇宙探査がスタートします。その後、多くの人に感動を与えた「はやぶさ」、精密な月面観測を行った「かぐや」など記憶に残る探査機が登場していきます。こうして常に新しい技術を獲得し、次々に探査機は進化を遂げてきました。

 今年の夏には「はやぶさ2」が小惑星「リュウグウ」に到着します。そこからどんなドラマがうまれるのか、ぜひご注目ください。


 次回は、1月24日(水)に「有人宇宙探査のあゆみ」をテーマに行います。