【開催報告】

2003/04/30


 郡山市ふれあい科学館では、平成15年4月27日(日)に小中学生を対象とした「おもしろ科学びっくり箱 −のぞいてみよう、ミクロ・ワールド−」を、福島大学との連携事業として開催いたしました。
 講師は福島大学の塘 忠顕(つつみ ただあき)助教授と黒沢 高秀(くろさわ たかひで)助教授です。 また、小沢 喜仁(おざわ よしひと)教授や研究室の院生にも、お手伝いにお越しいただきました。
 今回は「ミクロ・ワールド」をテーマに、顕微鏡での観察や単眼顕微鏡の工作を行い、昆虫や植物の小さな世界について、体験しながら学んでいただきました。

 初めに、黒沢先生から双眼実体顕微鏡についてお話いただきました。
 この顕微鏡は、両目(双眼)で見るので、ふだん目で見ているのと同じように、立体的に見ることができます。

 双眼実体顕微鏡で「手(皮膚)の表面」や「つくし」の観察です。
 自分の皮膚から汗が出ているようすに、参加者はとても驚いていました。

 アクリル板とガラス玉で、レーベンフックの単眼顕微鏡を作ります。
 ドリルでアクリル板に穴をあけるのですが、「穴をまっすぐに正確にあけるにはどうしたらいいかな?」と考えることが大事であることを、小沢先生に教えていただきました。
、ドリルを使うのが初めての参加者が多く、緊張しながら穴をあけておりました。

 アクリル板に、薄い発泡スチロールを貼っています。これは、単眼顕微鏡とスライドグラス(見るものをのせるガラス)の距離を調節するために使います。

 出来上がった単眼顕微鏡で、「つくしの胞子」や「ねぎの細胞」を観察しています。
 この単眼顕微鏡では、ものを約270倍まで大きく見ることができます。
 上手く見えない場合には、「どうしたら見えるようになるのかな?」と考えることも大事です。

 塘先生に、今回のぞいたミクロ・ワールドよりも、もっともっとミクロな世界を紹介いただきました。 電子顕微鏡で撮った写真に、参加者は興味津々です。
 また、マイクロスコープを使って、虫の小さな世界を観察しました。