【開催報告】

2003/05/08


 ゴールデンウィーク後半の平成15年5月3日(土)〜5日(月)に、科学館の20階 多目的研修室で「特別自由工房」を開催しました。これは科学館支援グループの先生方による実験工作の屋台が並んだ「ミニ科学の祭典」です。これらの実験屋台は科学館支援グループのメンバーの先生方が担当しました。
 メンバーは、二階堂 映子先生(福島県立郡山萌世高等学校)、小沢 喜仁先生(福島大学)、佐野 亮先生(郡山市立郡山第一中学校)、山本 央明先生(福島県立あさか開成高等学校)、園部 毅先生(郡山市立大槻中学校)、上野 豊先生(郡山市立安積第二小学校)、赤間 祐市先生(郡山市立桃見台小学校)の7人です。また科学館では5月3日に22階展望ロビーで開催された「南極の氷展」で使用された、南極の氷を使って楽しい実験やクイズを行いました。

5月3〜5日 「スライム作り」上野 豊先生(郡山市立安積第二小学校)

 上野先生は、得意のスライム作りで、3日間休みもとらず、子どもたちに作り方を教えていました。
 薬品を混ぜると、やがてドロドロになって子どもたちはちょっと驚きます。そして先生のお話が進むうちにスライムが完成です。
 一緒に見ていたお母さんもついつい一緒に参加してしまう楽しさでした。

 
5月3〜4日 「円筒グライダーをつくろう」赤間 祐市先生(郡山市立桃見台小学校)

 赤間先生は折り紙を使った円筒形グライダーの工作指導をしました。何回か紙を折って、丸くするだけなのですが、なかなか上手にとびません。
 でも先生の手にかかると不思議な動きをしながら円筒グライダーが飛んでいきます。子どもたちも一緒に挑戦していました。

5月3日 「まほうのうき玉」二階堂 映子先生(福島県立郡山萌世高等学校)

 ストローで発泡スチロールの玉に息を吹きかけると、不思議な動きが・・・。
 空気の流れの性質を実験で学び、その後はストローとカラーワイヤーで自分だけの、うき玉つくりに挑戦しました。目の前のうき玉を見ながら息を吹くと、みんな目がより目になっていました。

5月3〜4日 「水道管リコーダー」山本 央明先生(福島県立あさか開成高等学校)

 どう見ても、水道管にしか見えないパイプを巧みに操り、楽しい曲をたくさん演奏してくれた山本先生。この音色に引き寄せられて、子どもたちは水道管リコーダー作りに挑戦しました。
 当日はあさか開成高校自然科学部の部員もアシスタントで参加し、子どもたちにていねいに作り方を教えていました。

5月4日 「ガラス玉で顕微鏡」小沢 喜仁先生(福島大学)

 こんな材料で顕微鏡ができるの?参加者は不安そうに顕微鏡作りをはじめました。細かい作業を終え、植物の葉や花を見ていると、「見えた!見えた!」と驚きの歓声が上がりました。
 顕微鏡の仕組みや物が見えることのしくみについても、わかりやすく実験を通して解説してくださいました。

5月5日 「電気で作ろうホットケーキ」佐野 亮先生(郡山市立郡山第一中学校)

 ステンレス板を用いたこの実験は有名ですが、佐野先生はその代わりになんと「竹炭」を使いました。成功しやすい竹炭を吟味するところから始まりました。  この日助手として郡山一中の生徒さんも応援に来てくれました。
 この不思議な材料でホットケーキができるのかという参加者の期待の中、目の前でパンがふくらみはじめ、会場はその甘い香りでつつまれていました。

5月5日 「光の不思議」園部 毅先生(郡山市立大槻中学校)

 このテーブルには大きな黒い箱があります。中にはなにやら怪しい光が・・・。 園部先生は星や団子、雪だるまなどの形に切り抜いたカードの上から、スプレーのりを吹きかけ、さらにその上に白い粉をまきました。 それを箱の中に入れると・・・なんとその模様がぼんやりと光っているではないですか!蛍光物質を使った楽しいシール作りでした。

5月3〜5日 「南極の氷を体感しよう」
5月5日 「空飛ぶタネをつくろう!」「ブーブー笛を作ろう!」
 (郡山市ふれあい科学館)

 5月3日に22階展望ロビーで多くの市民の皆さんに披露した南極の氷をもっと体感してもらおうと、氷を小さく砕きました。
 氷をコップに入れ水を注ぐと、中からプチプチ・・・と何万年も前の空気が出てくる音が聞こえてきます。

 もうひとつのテーブルでは科学館の定番の人気メニュー「空飛ぶタネ」「ブーブー笛」作りを行いました。紙とクリップだけでよくとぶ種の模型と、ストローで作る笛です。よく飛ばすのにはどうしたらいいか、笛を鳴らすにはどうしたらいいか試行錯誤していました。

 特別自由工房開催期間中の来館者数は、3日(土)が488人、4日(日)が688人、5日(月)が475人、計1651人でした。
 多くの皆様がこの実験屋台で科学を楽し みました。