【開催報告】

2003/09/14


 「東北の科学館が郡山に集合!!」
 全国科学館連携協議会(以下「連携協」、会長 毛利 衛氏、事務局 日本科学未来館)の東北ブロック会議が郡山市ふれあい科学館を会場として平成15年9月10日(水)に開催されました。昨年度までは事業報告が中心でしたが、今年度からは各館の事業に実際に携わっている職員の科学実験や工作の研修となりました。

 参加されたのは東北ブロック会議加盟館15館のうち次の10館です。 八戸市視聴覚センター・児童科学館、むつ科学技術館、青森県立三沢航空科学館、盛岡市子ども科学館、二戸市シビックセンター田中舘愛橘記念科学館、フェライト子ども科学館、仙台市科学館、福島市児童文化センター、ふくしま森の科学体験センターと郡山市ふれあい科学館 、また今回は連携協の加盟館ではありませんが磐梯山噴火記念館も参加されました。

 そして連携協事務局の日本科学未来館からは企画開発室 科学館連携グループリーダーの牧原 正記様、普及啓発室 啓発連携グループリーダーの原 育美様を来賓としてお迎えすることができました。

主催者挨拶

郡山市ふれあい科学館長 大森 高志

 当館の大森館長より、今回のような研修を中心とした会議が開催されるようになった経過について、また今回の研修の目的などについて説明がありました。

来賓挨拶

日本科学未来館(全国科学館連携協議会事務局)

科学館連携グループリーダー 牧原 正記 様

 来賓には連携協事務局の日本科学未来館から牧原 正記様、原 育美様をお迎えしました。
 牧原様からは、連携協の来年度予定している様々な支援事業などについてお話しいただきました。

「万華鏡DEアート&サイエンス」

郡山市ふれあい科学館 展示情報係 常勤嘱託 大越 清美

 当館の大越が万華鏡を題材として教材開発・改良・工夫・利用方法等について熱のこもった説明をしました。そして参加者全員が万華鏡作りを体験しました。

「郡山市ふれあい科学館における連携事業の意義と成果について」

郡山市ふれあい科学館 展示情報係長 岡田 努

 当館の岡田が県内の博物館・美術館・大学など、様々な機関との連携事業の事例報告を実際に制作した共同展示物などを示しながら説明しました。

「ミラクル蝶々をつくろう」他

盛岡市子ども科学館 学芸指導主事 高橋 淳一 様


 盛岡市子ども科学館の高橋先生は光と偏光板の性質を利用した「ミラクル蝶々」を紹介してくれました。

 セロファンテープやストロー、透明プラスティック容器など身近な材料を利用して作成する方法など、楽しそうに説明してくれました。また科学館内の展示物の解説をする際に手作りの実験装置などを用いる手法やメリットについてもお話がありました。

「簡易分光器作り」他

仙台市科学館 事業係 指導主事 郷家 雄二 様


 仙台市科学館の郷家先生は通常行われている実験・工作の中から「簡易分光器作り」を紹介してくれました。

 参加者全員が体験したのですが、他の先生方からは、単に分光器についての質問だけでなく、材料はどこで購入するのか、実験キットをつくるにはどうしたらよいのかなど、館の運営に直接関わる質問もたくさん飛び出しました。

「カエルブランコ」他

ふくしま森の科学体験センター 事業課 指導主事 海老原 諭 様


 海老原先生は実験工作メニュー「カエルブランコ」「パタパタキューブ」「プラ板アクセサリー」「びっくり反応」の4つです。現在科学館で使われているものだけでなく、開発中のものまで紹介してくれました。

 「びっくり反応」(左写真)では、サイエンスショーのような感じで参加者を楽しませてくれました。

 今回の研修は、全員が実験工作を体験したり、各館の事例などについて意見を交わしながら終始和やかな雰囲気で研修が進んでいきました。

 今年度の連携協第1回東北ブロック会議は科学実験・工作の研修という、初めての試みでした。
 参加された皆様は、他館のおもしろ実験を通して交流を深めていました。