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郡山市ふれあい科学館では平成15年12月7日(日)に、昨年に引き続き福島県立博物館と連携して、郡山市出身で明治期に活躍した著述家
石井
研堂をテーマとした講座を、小中学生とその保護者を対象に開催しました。 |
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講師は福島県立博物館の専門学芸員 佐藤 洋一先生と主任学芸員の南雲 修先生、そして当館の岡田が担当しました。 |
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まず最初の実験です。集まったテーブルの上には、なにやら不思議な棒と板がありますが、2〜3m離れたところでブリキの板をたたくと、それにあわせて目の前の板も小刻みに動き出しました。 何が起きたのでしょうか? これが、これから体験する実験なのです。 |
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「実験」に入る前に、まずは石井研堂の研究者でもある福島県立博物館の佐藤洋一先生から、研堂の人となりとその時代背景、そして研堂の理科読み物が後世に与えた影響などについてお話しをいただきました。 |
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続いて南雲先生には、本日の実験のもととなった石井研堂の文章を参加者と一緒に読んでもらいました。参加者を代表して三瓶
友寛さん(守山小6年)と井原 奈美さん(ザベリオ小5年)が物語の登場人物に協力してくれました。 |
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いよいよ100年前の実験に挑戦です。まずは銅線の被覆(ひふく)作業です。普段エナメル線やリード線は裸銅線の周りになんらかの被覆がされていますが、それはあまり意識されていません。被覆しないと電気がもれてしまい強力な電磁石が出来ません。 |
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被覆した銅線を「軟鉄棒」に巻きつけます。なぜ軟鉄棒なのか、それには電信機の特性と深い関わりがあるのです。 |
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出来た電磁石を電信機の受信側の板に取り付けます。そして、細長いブリキの板を取り付け、その一端は電磁石の真上わずか2〜3mmくらいの間隔になるよう調節します。
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今度は、「約20mも離れた場所へ、この装置を使って信号が送れるか?」という実験を、参加者が作った装置で行いました。電池は塩酸に銅板と亜鉛版を入れたヴォルタの電池を直列に3個つないだものを使用しました。 |
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今回使われた材料のうち、「ブリキ」は当時の米とぎの器・じょうろなどに使われおり、また軟鉄も馬の蹄(ひづめ)や釘など、100年前には身近にあったものばかりでした。 |
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今回の講座を通して、郷土の偉人「石井研堂」を知るとともに、100年前の実験に取り組むことで、信号を伝える事の基本原理や、当時の生活の様子まで考えることが出来ました。 |
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