【開催報告】

2004/05/12


 郡山市ふれあい科学館では、ゴールデンウィーク特別企画として、子どもから大人まで楽しめる科学のお祭り「サイエンスフェスティバル」を、平成16年5月1日(土)〜5日(水)まで開催しました。
 開催期間中は、科学館支援グループの先生方にご協力をいただき、多くの来館者の皆さまに、科学の実験や工作を体験してもらうことができました。ご協力いただいた先生方、本当にありがとうございました。

満員御礼! 参加者総数 2,798名

5月1日 「マジックスルー」(&ビー玉ジェットコースター)
 二階堂 映子先生、平山 陽子先生(福島県立郡山萌世高等学校)

 科学館と同じビッグアイに所在する郡山萌世高校からは支援グループの二階堂先生に超強力助っ人平山先生が加わりました。

 壁を鉛筆がつきぬける!? こんな不思議な現象を立体モデルと工作で教えてくれました。

 二階堂先生はさらにブースのかたわらに、くるくる巻いたレールを作ってくれました。

 レールの上方からビー玉を転がすと見事に箱の中に! 今回最もリピーターの多い展示物だったかも?

5月1〜2日 「科学DEマジック!」 小沢 喜仁先生(福島大学)

 このブースはタイトルを聞くだけで楽しそうですね。棒のまわりをゆらゆらしながら、上っていくわっかの秘密は? 材料を知ると「なるほど!」です。

 小沢先生のアイディアで工作過程の「ネジ切り」作業も大人気! 使った材料も一味違った楽しい工作でした。

5月3〜4日 「CDホバークラフト」(掃除機ホバークラフトにのってみよう!)
 山本 央明先生、鈴木 新宏先生(福島県立あさか開成高等学校)

 ホバークラフト作りは、全国の科学館でも人気の定番メニューですが、山本先生のアイディアは「ろうと」を使ったこと! これならだれでも簡単にできるぞぉ〜!

 当日はあさか開成高校自然科学部の部員もアシスタントで参加し、子どもたちにていねいに作り方を教えていました。

 そして、なんと掃除機を使った人間が乗ることができるホバークラフトも登場! 子どもたちだけでなく大人も参加した楽しい実演になりました。

5月3〜4日 「プラコップでアクセサリー」 赤間 祐市先生(郡山市立桃見台小学校)

 プラスティックとオーブンを使ったこのメニューもよく目にしますが、赤間先生の職人技には感心させられます。先生は「余熱」の見極めの達人! 材料にはプラスティックコップを使いましたが絵の描き方にもコツが・・・。

 「失敗はないよ!できたものが完成品」と子どもたちにやさしく声をかけてくれました。

5月4〜5日 「スライム作ろう!」 上野 豊先生(郡山市立小山田小学校)

 フェスティバルの開催時間前からたくさんのお客さんが並んでいました。おめあてはこの「ス・ラ・イ・ム」。一瞬のうちにブースの周りは黒山の人だかり!

 上野先生は作り方を当事者だけでなく周りの待っている方たちにも楽しく分かりやすく教えてくれました。それにしてもスライム恐るべしっ!

5月5日 「電気で作ろうホットケーキ」 佐野 亮ニ先生(郡山市立郡山第一中学校)

 通常はステンレス板を用いて行なうこの実験、佐野先生の改良で代わりに「竹炭」を使うようになってからフェスティバルにも3度目の登場です。

 あま〜い香につつまれたブースにはたくさんのお客さんでいっぱい! またまた助手として郡山一中の生徒さんも駆けつけてくれました。

5月5日 「光の不思議」 園部 毅先生(郡山市立大槻中学校)

 まるでサイエンスショーのような楽しい実験を見せてくれた園部先生。光は身近なものですが、不思議なことばかりです。

 説明の後は楽しく不思議な光るシール作りです。実はこれ、「蛍光物質」を巧みに使ったもの。こんなシールなら何枚も欲しいよね。

5月1〜5日 「花ぐるま・万能風車」
 スペースパークボランティアの会 科学ボランティア

 通常は土・日・祝日に21階展示ゾーンでやさしく簡単工作を教えてくれる、科学ボランティアのみなさんが、5日間にわたりこのフェスティバルに参加してくれました。

 材料は身近なものばかりなのですが、相変わらずの人気メニューです。一番楽しんでいたのはボランティアのみなさんだったりして・・・。

5月1〜5日 郡山市ふれあい科学館ブース


にわとりコップ

 科学館からは次の11個のメニューが登場です。どれも楽しい・簡単・気になるものばかり。

 毎日きてくれたお客さんもいましたね。今後もお楽しみに!


ぴょンカード


立体ブンブンゴマ


葉脈しおり


おきあがりころりん


星座分光器


ペーパーキューブ


星座早見盤作り


スライムをつくろう


パソコンでコマ作り


南極の氷をさわってみよう!
 featuring 自衛隊福島地方連絡部

ミニ講座(定員16名)
 今回は各ブースに加えて、じっくりと科学の実験や工作に取り組むことができる講座を開催しました。親子での参加が多く、満員でした。参加できなかった皆さんごめんなさい!

5月1日 「豚の目の解剖」 岡田 努(郡山市ふれあい科学館)

 昨年夏に引き続き、またまた登場!解剖ははじめてという方ばかりでした。さらに、ブタの目玉なんて・・・。

 解剖を通し生命の尊さ、科学と芸術と歴史にまで思いをはせた講座になりました。でも気持ち悪かった?

5月1日 「浮き沈みの科学」 難波 泠(郡山市ふれあい科学館)

 作ったのは有名な「浮沈子」です。水としょうゆさしが入ったペットボトルを押すと、それが沈み、手を離すと浮き上がる・・・。

 不思議なこの現象を難波先生が楽しい実験ショーで解説してくれました。

5月2日 「彗星ミニ講座特別版」 安藤 享平(郡山市ふれあい科学館)

 今話題になっている天体現象といえば、もちろん「彗星(すいせい)」ですね。彗星はどこからやってくるの、彗星は何でできているの? 安藤先生は美しい写真や不思議な実験を通して、それを教えてくれました。また、上手な見方と写真の撮り方も紹介しました。

 みなさんも是非科学館で彗星を知ってみませんか?

5月2日 「プラスチックの不思議」 大越 清美(郡山市ふれあい科学館)

 そもそもプラスティックって何? そんな疑問に分かりやすい説明をしてくれたのは大越先生です。何気なく見ているプラスティックには、たくさん種類があることを知ってましたか?

 お土産はオリジナルのキーホルダーです。材料を少しも無駄にしない楽しい講座でした。

5月3日 「みんなで飛ばそうブーメラン」 岡田 努(郡山市ふれあい科学館)

 この日の会場はいつもと違って変です。会場内をビュンビュン風を切って何かが飛び交っています。その物体は必ず投げた人のもとに戻っていきます。それがペーパーブーメラン。

 紙の材質と方向、組み合わせ方、曲げ方、投げ方など科学的な要素がたくさん含まれていました。

5月3日 「光の不思議 万華鏡」 大越 清美(郡山市ふれあい科学館)

 出ました! 科学館の超人気定番メニューといえば、この「万華鏡」です。万華鏡の魅力に取り付かれた、大越先生がこれまた身近な材料を無駄なく使って、美しい光の世界へ案内してくれます。出来上がった作品に参加者は大満足でした。

5月4日 「磐梯山を作ろう」 山本 央明先生(あさか開成高校)

 この会場からは声が聞こえません。なぜか? それは参加者が黙々と作業に取り組んでいるからです。等高線入りの磐梯山の地図を張った厚紙を線に沿って切り抜き、組み立てていきます。完成品は科学的そして芸術的! 山本先生ありがとうございました!

5月4日 「振り子の不思議 ふりふり振り子」 難波 泠(郡山市ふれあい科学館)

 講座の名前も、会場の実験道具も「ヘン」なものばかり。参加者は全員超能力者に早代わりです。

 難波先生は振り子の性質を楽しいショーと工作で教えてくれました。みんな家に帰ってからも練習しようね!

5月5日 「空気の不思議 空気砲をつくろう」 難波 泠(郡山市ふれあい科学館)

 最近いろいろなところで登場する「空気砲」。ダンボール箱に穴をあけ、「ボン」と両手でたたくだけで強力な突風が・・・。

 家庭で作る際の意外な材料と、飛び出してくる空気のしくみを楽しく教えてくれました。

5月5日 「磁力の世界をさぐろう 電磁石」 大越 清美(郡山市ふれあい科学館)

 ミニ講座最終日は磁石の秘密に迫りました。理科の授業では定番の材料ですが、意外と知らないことばかりです。

 電磁石もこうやって作ると簡単で楽しくなることを、参加者は実感していたようです。

 5日連続で開催してきたサイエンスフェスティバルでしたが、いかがだったでしょうか。

 夏休みにも開催いたします。どんなメニューが飛び出すか・・・、お楽しみに!