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100年前の明治後期、郡山市出身の石井研堂(いしい・けんどう)は、たくさんの子供向けの理科読み物を出版しました。 |
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常設展「100年前の実験に挑戦!!−石井研堂とその時代−」 |
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参加した5館には、石井研堂に関する資料やその時代の貴重な資料・パネル展示の協力をしていただきました。 さまざまな分野にわたっていたため、普段は科学館に来ないお客様も数多く見られました。 内容を簡単にご紹介しましょう。 |
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「福島県立博物館」 県立博物館ではすでに研堂に関する企画展を行っています。その際に作られたパネルや研堂が出版した「少年工芸文庫」などの貴重な資料を展示していただきました。 来館者は興味深く見学していました。 |
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「郡山市立美術館」 美術館では研堂が出版した本の表紙の絵などの印刷にも使用された石版画に関する展示です。当時の生活や文化などがわかる作品もありました。 またリトグラフの作品と実際に石版画に使われた道具も展示していただきました。 |
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「福島県立図書館」 県立図書館では研堂と同時代の科学者の紹介や当時の教科書・理科読み物のパネル展示です。新札でおなじみ「野口英世」の解説パネルに、やはり人気が集まっていたようです。 |
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「磐梯山噴火記念館」 磐梯山噴火記念館では、磐梯山噴火前と後の違いや、磐梯山の錦絵、また最近国立科学博物館で発見された、磐梯山噴火当時の貴重な写真などの展示です。 生々しい当時の写真資料に来館者の皆さんは見入っていました。 |
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「郡山市ふれあい科学館」 研堂が子供向けに出版した『理科12ヶ月』の中で紹介された実験を再現しました。 今回展示したものは、15点に及びます。研堂が紹介した実験や観察・工作は、今でいえば、「物理」「化学」「生物」「地学」など多岐にわたっていますが、子供たちの会話形式で、当時の産業とのかかわりが色濃く現れていることが特徴といえましょう。 |
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(1) 「網膜の物体幻視性(ぶったいげんしせい)」 残像の効果などを利用して連続した静止画を動画のようにみせます。西洋ではゾートロープを呼ばれるものですが、今回は回転させる道具として糸巻きを使用しました。 子供たちはみな足を止めて明治の「アニメーション?」を楽しみました。 |
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3色に塗った円盤が、回転させることによってさまざまな色に見えるコマも大人気でした。 | ||||||||||||||
(2) 「団栗の踏舞(どんぐりのとうぶ)」 いわゆる「やじろべえ」ですが、タイトルにあるようにどんぐりで作るとなかなかうまくいきません。まずどんぐりの加工が大変!またどんぐりを支える棒にも工夫が・・・。 |
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ミニ講座 |
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噴火記念館では火山の爆発の仕組みや特徴を身近な材料を使って、実験しました。 水蒸気の威力を示すための「ポップコーン爆発実験」、火山の形の違いを理解するための実験など。 磐梯山が噴火したとき流れる溶岩とその影響などについても、興味深い話がたくさんありました。 |
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2月12日(土) (1)11:00〜 (3)15:00〜 |
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県立図書館ではまずおはなし会からはじまりました。イスではなく床に敷いたじゅたんに子供たちは集まりました。 おはなしの後には簡単な実験や、簡単に作れて楽しいブンブンゴマつくりです。作った作品をもって館内を駆け回る子供たちが目に付きました。 |
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2月12日(土) (2)13:00〜 |
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郡山市立美術館では、版画の解説と、石版画は何が違うのか、どのような特徴があるのかを、楽しい実演も交えてお話していただきました。 写真は「印刷」の実演シーンです。始めてみるこの作業に参加者は目を釘付けにされました。 |
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2月13日(日) (2)13:00〜 |
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県立博物館では、研堂が磐梯山噴火について書物で触れていたことにちなみ、磐梯山の噴火がどのようなものであったのかを貴重なスライドで紹介してくれました。 本講座は大人の方も多く、現在でも課題となっている災害時の対応など今の問題との関わりで、復興後のお話にも興味を示しました。 |
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2月13日(日) (1)11:00〜 (3)15:00〜 |
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ふれあい科学館では、展示されていた復元実験のひとつ「色変わりゴマ」を作成しました。当時の絵の具を用いましたが、その材料にまずびっくり! また、回転させる竹ひごや竹筒の工作の際のコツにびっくり! そして回転によってさまざまな色が見えてくることにも驚いていました。 |
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今回の連携事業では石井研堂という人物をキーワードに、科学や歴史や芸術などさまざまな視点から彼の業績に迫りました。 このように私たちに身近なさまざまな視点から「科学」をみたとき、「科学」がより身近なものとして見えてくるのではないでしょうか。また各分野をこえ連携することで「科学」がさまざまな分野とかかわりを持つということが少しでも感じられましたら幸いです。 |
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