郡山市ふれあい科学館では平成20年7月31日(木)に、東京デザイナー学院 アニメーション科との共催で「アニメーション上映会 32th」を開催いたしました。
当館では初めての開催となりましたアニメーション上映会。東京デザイナー学院では毎年校外学習活動として、よりよい作品制作のために、学生が制作したアニメーションを様々な地域に出張して上映しており、今年はその32回目が福島県での開催となりました。
この「アニメーション上映会 32th」は、午前・午後の二部構成で開催しました
午前の「アニメーション上映」では、アニメーションの動く仕組みについて、学生たちから図を使って分かりやすく説明してもらいました。
参加者の中には、将来「映画監督」を目指している子どももいて、熱心に聞き入っていました。
お待ちかねの作品上映です。今回は、むかし話をテーマに学生たちが制作したオリジナルアニメーションを上映し、参加した親子に鑑賞していただきました。
「桃太郎」や「さるかに合戦」など、誰もが知っているむかし話をユニークにアレンジしたアニメーションばかりで、制作した学生たちの意気込みがひしひしと伝わってきました。
午後の「アニメーション体験」では、学生たちの指導のもと、二班にわかれて子どもたちがアニメーション制作体験に取り組みました。
、一班はクレイアニメーションの制作を行いました。クレイアニメーションの「クレイ」とは「粘土」という意味です。粘土で作ったキャラクターを少しずつ動かしながら、1コマ1コマ撮影する制作手法です。
子どもたちは、撮影担当の学生の合図で粘土を少しずつ動かし、撮影時に手が映らないように気をつけながら、クレイアニメーション制作に取り組んでいました。
もう一班は、ゾートロープの制作に取り組みました。ゾートロープとは、パラパラマンガのように連続した絵や写真を円筒の内側に並べて、円筒を回転させます。絵と絵の間に開けたスリット(狭いすきま)からのぞくと、絵が動いて見えるというものです。
ゾートロープを完成させた子どもたちは、学生たちに使い方を教わりながら、自ら制作したアニメーションを楽しんでいました。
私たちが、日ごろ何気なく見ているアニメーション。それがどのように制作されているのか、また、どのような原理で絵や写真が動くのかといったアニメーションの科学的な側面に、アニメーション鑑賞やアニメーション制作体験を通してふれることができました。