平成20年9月28日(日)に福島大学との連携講座として「蒼い星・地球について考える〜この美しい星を守るためには〜」を開催しました。
この事業は、福島大学が独立行政法人科学技術振興機構 「平成20年度地域科学技術理解増進活動推進事業地域活動支援」の採択を受け実施しているもので、「ふれて学ぶ地域の多様な文化と科学」と題し県内の4施設と連携して実施しています。
今回は、2人の先生に研究データをもとに2つの視点からお話いただきました。
第1部: 衛星観測データからみる地球
講師: 福島大学共生システム理工学類 准教授 市井 和仁先生
市井先生は、地球観測衛星から観測されたデータをもとに研究をしており、最近もアメリカのNASAに行って地球観測衛星のデータを使って研究をして帰ってきたばかりだそうすです。
今回は、地球観測衛星がどのようにして地球をみているのかその仕組みをお話いただき。過去の観測データをもとに最近話題になっている温暖化についてもお話いただきました。北極の氷が年々少なくなっているデータや、熱帯の木々が伐採され森林が少なくなっているデータを紹介いただきました。また、温暖化は悪いことばかりではなく、今まで植物が育たなかった場所にも植物が増えているなどの状況もみることができました。
かけがえのない地球みんなで守っていきましょうね。
第2部: 地下水を探す方法を考えよう
講師: 福島大学共生システム理工学類 教授 柴ア 直明先生
柴崎先生は、地下水を電気を使って探す方法を研究しており、水の少ない国外などで地下水を探しています。
通常地下水を探す場合、ボーリングなどで地下を掘って探し出しますが、この方法だと多くの費用が発生し、必ず水が出るわけではないので、リスクがともないますが、電気を使って捜し出すと安価に水のある場所を特定できます。
この水を探し出す方法を実際に調査する機器を持ち込んで実験しました。本来なら土に電気を流して水のある場所を探し出しますが、今回は、土を水に、水を鉄板にして、水を張った水槽の中に、鉄板を入れ鉄板を移動しながら水のある場所を探っていきました。
この方法を使うと砂漠化の進む国の緑化に役立ちそうです。また、水質によっても値が変わるので地下水の汚染状況もこれからの研究で分かるかもしれないそうです。
市井先生、柴崎先生、これからもこの美しい星を守るために研究を続けていただきたいと思います。楽しいお話や実験ありがとうございました。