平成20年11月15日(土)に福島大学と福島県が中心となって設立した「ふくしまサイエンスぷらっとフォーム」の記念事業として「びっくりサイエンス教室〜無重力を体感する、二酸化炭素の正体、科学捜査〜」を開催しました。
この団体は、福島大学と福島県が独立行政法人科学技術振興機構 「平成20年度地域ネットワーク支援事業」の採択を受け実施しているもので、公設試験研究機関と大学や科学館、博物館などがそれぞれの特徴を活かして、科学・技術の普及のため互いに連携して事業を行うものです。
この記念事業では、独立行政法人産業技術総合研究所 水素材料先端科学研究センター 副研究センター長の牧原正記氏と牧園幸恵氏を講師に招き実施いたしました。
今回の参加者はとてもラッキーです。牧原先生の質問に答えるだけで、スーパーボールや光触媒のたまごなどの景品がゲットできます。
でも景品ゲットには法則があり、景品を落としてしまうと拾った人の物になったり、ふざけたりすると景品が没収されてしまいます。景品をゲットして没収されないよう、皆さん集中して講座に参加していました。
無重力は、正確に言うと重さが無くなること、正確には「無重量」といいます。でもこの講座では、馴染みがある「無重力」を使います。地上でも、落ちることによって無重力になります。たとえば、遊園地のジェットコースターが一番高いところから落ちるときなどです。
ペットボトルやはかりなどを使って、実演しながら質問を投げかけ、無重力ではどんなことが起きるのかを楽しんでもらいました。
科学捜査では、2グループに分かれ犯人探しです。約20個のコップの中に1つだけある物質が入っています。このコップを持った人が犯人になります。
隣の人と挨拶をかわし、コップの水を混ぜそれを半分に分けます。最後に、そのコップにあるものを入れると色が変化します。この色が変わる物質を最初に持っていた犯人を探し出しました。それぞれのグループの犯人を見つけることができましたが、最終的な犯人は、この実験を仕込んだスタッフということでした。
二酸化炭素の実験では、二酸化炭素の気体としての性質を実験しました。二酸化炭素の重さは?、人間が吐く息の二酸化炭素濃度でロウソクの炎は消える? 炭酸入浴剤や炭酸ジュースに含まれる二酸化炭素の量は? などなど、楽しく実験を行いました。
いろんな実験を通じて、科学の楽しさを体感できる時間でした。牧原先生、牧園先生ありがとうござました。
第2部では、「ふくしまサイエンスぷらっとフォーム」の研修会を開催しました。この研修会は、加盟機関職員のスキルアップのための研修です。第1部で行った実験を、注意点や演出方法などを盛り込んで解説いただきました。
参加したみなさんは、真剣に研修に取り組んでおりました。今後の活動に、この研修内容が活かされることでしょう。
※ふくしまサイエンスぷらっとフォーム加盟機関
福島大学、福島県(福島県環境センター ・福島県ハイテクプラザ・
福島県農業総合センター・福島県林業研究センター)、
福島市子どもの夢を育む施設こむこむ・ふくしま森の科学体験センター・
磐梯山噴火記念館・郡山市ふれあい科学館
この事業は、独立行政法人科学技術振興機構 「平成20年度地域ネットワーク支援事業」により実施しました。