【開催報告】荻野先生のわくわく環境実験「水について考えよう!」


 郡山市ふれあい科学館では、2009年3月1日(日)に荻野先生のわくわく環境実験「水について考えよう!」を開催しました。

 講師は、科学技術館の実験講師、そして気象予報士でもある荻野 亮一さんです。とってもやさしいお兄さんでした。

 水に関するいろいろな実験を行い、普段からなじみ深い「水」について、私たちの知らない水の性質や一面を知ることができました。

 はじめに、水の3つの状態についての実験を行いました。水(液体)が水蒸気(気体)になるとき、体積が約1700倍に膨れます。その水蒸気が水に戻ろうとすると、大きなペール缶もペッチャンコになります。よく大気圧の実験で行う缶つぶしですが、考え方を変えると水の体積変化の大きさが分かりました。



 水はふつう0度で凍りますが、特別な冷やし方をするとマイナス7度くらいでも凍りません。しかし、その水に振動を加えると、あっという間に凍ってしまいます。過冷却という実験ですが、目の前で一瞬のうちに凍っていく実験に、みんな驚いていました。


 雨はどのような仕組みで降るのでしょうか?
地球上の水の循環について、装置を使って実験しました。装置の中にできた雲や雨に、皆さん驚きでした。



 乾いた地面と湿った地面では、雨が降ったらどっちの地面に水が吸収されやすいでしょうか? この質問に大半の人が乾いた地面に手をあげました。でも正解は、湿った地面でした。水はとっても仲良しなので水どうしでくっつく性質があります。湿った地面の方がしみ込みやすいのでした。


 水の化学式は「H2O」水素と酸素でできています。単純に水素と酸素を混ぜるだけでは、水はできません。燃焼しないと水はできないので、透明なビニールチューブに、酸素と水素の混合気体を入れ、チューブ内で爆破! 大きな爆音の後、チューブの中には水が…。最後にびっくりする実験でしたが、皆さん楽しく実験を終えることができました。