【開催報告】手づくり乾電池教室

 郡山市ふれあい科学館では、一般財団法人 電池工業会の御協力により「手づくり乾電池教室」を開催いたしました。

 講師には、電池工業会の塩澤暁(しおざわさとる)先生を講師にお迎えし、2013年8月25日(日)に開催いたしました。


 はじめに、先生から電池のルーツについてのお話がありました。電池は、紀元前のイラクで使われていたという説もありますが、現在使われている電池は18世紀に発明されました。身近な乾電池については明治時代に発明されましたが、世界で最初に乾電池を発明した人には諸説あり、日本人の屋井 先蔵(やい さきぞう)氏もその一人です。

 また、電池の仕組みを理解するために、炭を使った電池の実験を見せていただいたり、人間の体を材料の一部に使った人間乾電池の実験を体験しました。参加した皆さんは、意外なものでも電池が作れることに驚き、とても興味を持った様子でした。


 そして、いよいよ乾電池の制作に取り掛かりました。

 電池は、特定の2種類の金属と電解液で作ることができます。今回は一般的な乾電池と同じマンガンと鉄で制作しました。鉄の容器にセパレータと呼ばれる仕切りを入れて湿らせ、そこへマンガンの粉を入れました。さらに、マンガンの粉を押し固めて中心に炭素棒を入れ、ふたをすると完成です。デザインは各自が色鉛筆で作り、世界でひとつだけの乾電池が出来上がりました。

 普段、中身が見えないまま当たり前のように使っている乾電池ですが、自分で作ることもできるんですね。

 塩澤先生、本当にありがとうございました。