郡山市ふれあい科学館では2016年度の科学技術週間に合わせて、2016年4月24日(日)に、科学技術週間 「一家に1枚 水素」ポスター解説ミニ講座を開催いたしました。
今回は、「水素」をテーマにポスターが作成されました。水素は宇宙で最初に作られた最もシンプルな構造の元素で、さまざまなイオンや元素と結びついて分子を作ることができます。そのため、例えば生物の体内には、重量で約2/3を占める水として存在する他、DNAやタンパク質、脂質などとして、生物が生きていくためには欠かせないものとなっています。
このほか、宇宙、生命、物質、エネルギーなど、さまざまなもので、水素が材料の1つとなっています。このポスターでは、より多くの方が水素に興味を持てるように、さまざまな分野から水素を紹介しています。ぜひ、水素の科学や水素社会に興味、関心を持っていただければと思います。
実験では、水素ガスを噴射させて水素が無色透明であることを見ていただいたほか、水素ガスでシャボン玉をつくり、空気のシャボン玉との飛び方の比較から、水素が軽いことを見ていただきました。また、水素でつくったシャボン玉と空気のシャボン玉で、火を近づけた時の挙動の違いも見ていただきました。水素のシャボン玉がポッと燃え上がる様子に参加者の方も驚いた様子でした。
また、水の電気分解で水素と酸素をつくる実験を行い、その水素と酸素を使った燃料電池の実演も行いました。燃料電池は少し複雑ですが、二酸化炭素を出さないクリーンなエネルギーとして、より興味をもっていただけた様子でした。
科学館では引き続き「一家に1枚 水素」ポスターの無料配布を行っております。数には限りがありますので、興味のある方はお早めに科学館へお越しください。