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【開催報告】科学技術週間「一家に1枚 生きものすべては細胞から」ポスター解説ミニ講座

 郡山市ふれあい科学館では2017年度の科学技術週間に合わせて、2017年4月23日(日)に、科学技術週間「一家に1枚 生きものすべては細胞から」ポスター解説ミニ講座を開催いたしました。


 今回は、「細胞」をテーマにポスターが作成されました。

 現在、地球には約3000万種とも言われる多様な生物がいますが、その動物も植物も菌類も、みな細胞を基本に生きています。地球で最初の生命は、原核生物(細菌のような生物)の細胞のようなものだったと考えられています。そして、この太古の細胞を起源に、現在の地球上の多種多様な生物が生まれ、豊かな自然環境が生み出されました。

 また、2017年は、ヒトiPS細胞作製が発表されてから10年の節目の年になります。iPS細胞技術は、生命科学・医学研究の発展や新たな治療の開発に大きく貢献すると期待される一方で、これまでには考える必要がなかった新たな生命倫理の課題も生み出しています。


 講座では、植物の細胞としてタマネギの細胞を、また、動物の細胞として、なんと参加された皆さんの口の中の細胞を観察していただきました。ふだん何気なく食べているタマネギや、自分のカラダの細胞を観察して、参加の皆さんはとても驚いた様子でした。

 また、生物の体が細胞の集まりでできていることで、少々の怪我も自然治癒してしまうことや、最先端の医療では、「再生医療」として、体の一部などを3Dプリンターでつくる技術なども研究されていることを紹介しました。3Dプリンターで体の一部をつくる研究は、実用化にはまだ少し時間がかかりそうですが、事故や病気、戦争などで体の一部を失った方を救う技術として、興味を持っていただけた様子でした。


 科学館では引き続き「一家に1枚 生きものすべては細胞から」ポスターの無料配布を行っております。数には限りがありますので、興味のある方はお早めに科学館へお越しください。