郡山市ふれあい科学館では、福島大学との連携事業「おもしろ科学びっくり箱」を昨年に引き続き開催しております。
今年度の第3回目で大人向け第1回目は、平成19年12月5日(水) 19:00〜21:00に共生システム理工学類教授 二見 亮弘(ふたみ りょうこう)先生をお招きし、「麻痺した手足の動きを電気で支援する」を開催いたしました。
二見先生は、高齢者や障害を持った人の自立支援や生活の質を向上するため、感覚や運動の機能を補助・代行する機器などを研究開発しています。その中でも
、麻痺した手足の筋を電気的に刺激して、歩行などを補助する福祉工学の研究を医師と共同で行っています。
筋肉などの生体組織は、電気刺激に反答して動きます。麻痺してしまった筋肉に対して人工的に電気刺激を与えると、筋肉を動かすことができます。この動きを利用したもので心臓ペースメーカーや人工内耳などがあります。
講座の中では、筋肉が動くときに脳から送られる命令を筋電図で観測したり、手足に装置を付けて、実際に筋肉に電気刺激を与えて動かす実験も行いました。痛みをほとんど感じない電気で手足が動く様子に参加者は驚いておりました。
参加者の皆さんは、今後の発展についての期待を胸に抱きながら、興味深くお話を聞いておりました。
二見先生ありがとうございました。
筋電図をみる装置を使って、足が動くときの波形を観察。
筋肉の動きを制御信号としてとらえ、筋肉を動かす実験。
電気的刺激はあまり感じません。
現在参加者募集中! 皆さんの参加をお待ちしております。