郡山市ふれあい科学館では、福島大学との連携事業「おもしろ科学びっくり箱」を昨年に引き続き開催しております。
今年度の第1回目は、平成21年6月7日(日)に共生システム理工学類准教授 生田 博将(いくた ひろまさ)先生をお招きし、「電池のしくみ」を開催いたしました。生田先生は、物理学が専門分野で、リチウムイオン二次電池に関する研究などを行っています。今回は、レモンや備長炭を使い、電池を作る実験を行いました。
はじめに電池の歴史や原理についての説明を行いました。遺跡から発掘された大昔の電池や実用できるようになってからの電池の紹介をし、そのあと電池の仕組みの説明がありました。
次にレモン電池を作りました。レモンに2種類の電極を差し込みLED(発光ダイオード)をつなぐと光りだします。食塩水でも同じように試しましたが、そのままでは光が弱いので、オキシドール(消毒液)を入れると明るく光りました。オキシドールが反応の速度を速めてくれるそうです。
次は備長炭で電池を作りました。備長炭にペーパータオルを巻きつけ、先ほどの実験で使用した食塩水をたらし、アルミホイルを巻いて完成です。模型自動車のモーターにつなぎ、電気が発生しているか確認しました。その他にも風車や電子オルゴールにつないで試しました。みなさん成功して満足そうでした。
身近なものでも電池は作れるのですね。生田先生ありがとうございました。
レモン電池を作る参加者
備長炭電池を作る参加者