郡山市ふれあい科学館では、福島大学との連携事業「おもしろ科学びっくり箱」を昨年に引き続き開催しております。
今年度の第3回目は、平成21年9月5日(土)に共生システム理工学類 准教授 浅田 隆志(あさだ たかし)先生をお招きし、「バイオマスのエネルギー利用」を開催いたしました。浅田先生は、バイオマスの研究がご専門で、特にバイオマス炭化物の研究を行っておられます。
今回の講演では、前半は近年の世界と日本におけるエネルギー事情について、日本のエネルギー自給率は食料自給率よりも低いことなどから新エネルギーの重要性をお話いただきました。その後、バイオマスのガス化実験を演示で行い、バイオマスエネルギー実用化の課題のひとつである、エネルギー効率の問題が示されました。
また後半では、バイオマスの変換技術について、燃焼や炭化などの工業利用からバイオメタノールやバイオディーゼルなどの身近な面での将来性について、課題はあるものの有効な技術であるということをお聞きすることができました。
最後には質問コーナーもあり、参加されたみなさんは積極的に質問して、バイオマスやバイオマスエネルギーに関する理解をさらに深めていました。新エネルギーとして関心が高まりつつあるバイオマス、技術革新によって実用化される日が楽しみですね。
浅田先生ありがとうございました。
バイオマスのガス化実験の様子
講演に熱心に聞き入る参加者