郡山市ふれあい科学館では、福島大学との連携事業「おもしろ科学びっくり箱」を昨年に引き続き開催しております。
今年度の第2回目は、ふくしま県民の森 フォレストパークあだたらも加えた3つの機関で連携して開催いたしました。福島大学共生システム理工学類准教授の黒沢 高秀(くろさわ たかひで)先生と、ふくしま県民の森 フォレストパークあだたらの遠藤 史貴(えんどう ふみたか)先生を講師にお迎えし、「こんな所に自然が!郡山駅周辺の植物観察」と題して、平成22年7月4日(日)に開催いたしました。
今回は、科学館を飛び出して、郡山駅前という街なかでひっそりと、しかしたくましく生きている植物を観察しました。
講師の黒沢先生(左)と遠藤先生(右)
はじめに、駅前ではどんな植物が見られるか、またどのくらいの種類の植物があるのかを予想してもらい、出発しました。今回は、人の手で植えられた樹木よりも、風などで自然に種が運ばれて自生している草花を中心に観察しました。
草餅で使われる「ヨモギ」や、たらの芽で有名な「タラ」、お茶にもなっている「ドクダミ」などといった植物が駅前にも生えていると分かって参加した皆さんも驚いていました。
今回、駅前で先生が採集した植物は18種類。参加した皆さんも約10種類前後の植物を採集できました。先生の予想では駅前全体で約150種類もの植物が観察できるそうです。開発が進んだ駅前でも、とても多くの植物が観察できるのですね。皆さんも、いつも気にとめていないような身近な場所の植物を観察してみると、意外な発見があるかもしれませんね。
黒沢先生、遠藤先生ありがとうございました。
駅前の植物を前に先生の説明に耳を傾ける参加者
駅前で採集した植物を顕微鏡で観察する参加者