郡山市ふれあい科学館では、福島大学との連携事業「おもしろ科学びっくり箱」を昨年に引き続き開催しております。
今年度の第4回目は、福島県農業総合センターを加えた3つの組織で連携して平成22年11月27日(土)に開催いたしました。福島大学 人間発達文化学類 教授 千葉 養伍(ちば ようご)先生と福島県農業総合センター 作物園芸部長 大和田 正幸(おおわだ まさゆき)先生を講師にお迎えし、「ねばねば、もちもち、あさか舞を科学しよう!」と題して、福島県農業総合センターで開催いたしました。
はじめに、千葉先生の指導で、ふだん何気なく食べている「うるち米」と「もち米」の違いを、実験で観察しました。
「うるち米」と「もち米」をそれぞれすりつぶしてお湯に溶かし、ヨード液を少し加えます。すると、デンプン量の違いでそれぞれ違う色に変化しました。
また、デンプンの溶液に唾液を加えたものとそうでないものもヨード液を使って比べ、デンプンが唾液で分解した様子も実験で観察しました。
次に、実験で違いを観察した「うるち米」と「もち米」を食べ比べました。
味の違いについて大和田先生のお話を聞いてから、「うるち米」と「もち米」のごはんを受け取ると、参加者は受け取ったごはんを食べ比べて、味の違いを実感していました。
さらに、「もち米」をついて「もち」に変わっていく様子を実演すると、なかなか見る機会のない変化に、参加した子どもたちは興味深く見つめていました。
最後に、福島県農業総合センター 宮崎さんの案内で、施設内見学ツアーを行いました。
顕微鏡などの実験道具や、野菜・農業などの本が充実している図書室を、一般の方でも利用できると聞いて、来年の自由研究に意欲を見せた参加者もいました。
千葉先生、大和田先生、楽しい実験教室をありがとうございました。