郡山市ふれあい科学館では、福島大学との連携事業「おもしろ科学びっくり箱」を昨年に引き続き開催しております。
今年度の第3回目は、福島大学 人間発達文化学類教授 片野 一(かたの はじめ)先生を講師にお迎えし、「だるまおとしを作ってみよう!」と題して、平成23年9月19日(月・祝)に開催いたしました。
今回は、円柱状の木の棒から「だるまおとし」を作りました。一見、簡単に作れそうに見えるだるまおとしですが、実は胴体部分が水平に切れていないと、うまく胴体部分だけを抜くことができません。
そこで、今回は「きりわく」という道具を使って、小学校低学年の参加者にも、水平に切れるよう工夫しました。この道具が功を奏して、参加者全員が精度よく胴体部分を切ることに成功しました。
切ったあとは、紙やすりを使って滑らかに滑るように磨きあげました。少しずつだるまおとしに近づいていきます。
次に、サインペンや色鉛筆を使って、参加者オリジナルの世界に一つだけのだるまおとしに仕上げました。だるまの部分に自分の似顔絵を描いたり、だるまおとし全体にクワガタムシの絵を描いたりと、さまざまなだるまおとしになりました。
最後に、平らな部分にワックスを塗って滑りをよくしました。中には、二重、三重に塗ることで、より滑るよう工夫していた参加者もいました。
ワックスが乾くと、実際にみんなでだるまおとしで遊びました。はじめは、そっと叩いて失敗していた子もいました。保護者の方から見本を見せられて、勢いよく叩くとうまくいくことを知ると、みんな元気に叩いてだるまおとしを成功させていました。
木を使った工作、大変な部分もありますが、これを機に、ぜひお家でも挑戦してくださいね。
片野先生、本当にありがとうございました。