郡山市ふれあい科学館では、福島大学との連携事業「おもしろ科学びっくり箱」を昨年に引き続き開催しております。
今年度の第2回目は、福島大学共生システム理工学類准教授 川越 清樹(かわごえ せいき)先生を講師にお迎えし、「水のルーツをさぐろう!」と題して、平成24年10月28日(日)に開催いたしました。
はじめに、意外と知られていない「水と人間との関わり」についてお話がありました。水道から出る水の値段は、日本のなかでもかなり違いがあることや、世界的に見れば、一番高いところでもとても、安く水を使えていることなどが伝えられました。
また、身近な食べ物である牛丼やハンバーガー、ラーメンなどのメニューを作る(材料も含めて)のにどれくらいの水が使われているのか、クイズ形式で学びました。参加者は、肉類の生産が一番水を消費することを知って驚き、とても興味を持った様子でした。
そして、実験道具を使って参加者に雲を作ってもらったり、模型を使って土や砂の地面に雨が降った場合と、コンクリートの地面では、どのような違いがあるか観察したりと、自然界での水循環について実験を行いました。
コンクリートなどでつくる固く隙間のない地面と、土や砂そのままのやわらかく隙間に水が浸透する地面、どちらも便利な点と不便な点があるんですね。
身近なようで奥が深い水の世界。その全てを知るためには、さらに色々なお話や実験が必要なのですが、今回は人間の生活と水の関わり、そして、その水がどのように循環して雨として私たちのもとへ来るのか、そのルーツを知ることができました。
川越先生、本当にありがとうございました。