郡山市ふれあい科学館では福島大学と連携し、おもしろ科学びっくり箱「バイオ実験を体験しよう!〜お酒がエネルギーになるの?酵素パワーを体験しよう!〜」を2016年9月10日(土)に開催いたしました。
今回のおもしろ科学びっくり箱は、福島大学の杉森 大助 教授を講師にお迎えして「バイオ実験を体験しよう!〜お酒がエネルギーになるの?酵素パワーを体験しよう!〜」を行いました。アシスタントとして福島大学の学生にもお手伝いいただきました。
講座には約30名の方が参加しました。
最初は、胃腸薬を使った実験を行いました。紙コップの中で片栗粉をお湯でとき、ドロドロのゼリー状にしました。食べすぎたお腹のなかで食材がたまり消化不良になっている状況のイメージです。そこに消化不良のときに飲む胃腸薬を加えてかき混ぜると、ゼリー状だった片栗粉が、あっという間にさらさらの液体になりました。これは、胃腸薬に含まれる日本酒をつくる時に用いられる麹からつくりだされたタカヂアスターゼという酵素のちからによるものです。
目の前であっというまに変化していく様子に、参加者の皆さんから「オー」という歓声があがっていました。
次は、ホタル発光酵素をつかった実験を行いました。手の汚れに反応して光る酵素のちからで、どのくらい汚れているか機器で数値化することができます。
手を洗う前後で、それぞれ数値をはかり、手洗いによってどのくらい汚れが落ちるのかを確認しました。
洗い方によっても数値が変化することも確認し、酵素のちからを使った実験を大人の方も楽しんでいただけたようでした。
最後は、お酒のアルコールを使った実験です。今回はウイスキーを使用しました。ウイスキーのアルコールは、酵母のちからでつくられ、このアルコールを燃料にして、紙コップロケットを飛ばす実験を行いました。
先生方が空き缶から作っていただいた特製の発射台にウイスキーを少しだけいれて、ドライヤーで温めた後に点火しました。
勢いよく飛び出していく紙コップロケットに、参加者の皆さんは大満足だったようで、いろいろと工夫を加えながら楽しんで実験していました。
参加者の皆さんの楽しそうな歓声が印象的な講座でした。杉森先生、福島大学の学生の皆さん、楽しい講座を本当にありがとうございました。