【2005年ファンダメンタルコース 開催報告】

2005/03/29


 宇宙航空研究開発機構(JAXA)と日本宇宙少年団(YAC)が主催する「2005年コズミックカレッジ〜ファンダメンタルコース」を、平成17年3月26日( 土)に開催しました。

 コズミックカレッジは、対象別にエデュケーターコース、キッズコース、ファンダメンタルコースなどがありますが、今回は、小学5年生から中学2年生までを対象とした ファンダメンタルコースを開催しました。
 東北では郡山のみでの開催となり県内はもとより県外からも参加いただきました。


飯牟禮先生

 初めてあった人でも、1日中一緒に協力しあって学習をしていたので、終わりにはみんな仲良しになっていました。
 科学を楽しめるだけではなく、新しいお友達が出来るのもこのコズミックカレッジの楽しさの1つです。

 講師は、コズミックカレッジ主任教授、飯牟禮俊紀(いいむれとしのり)先生と教授の高橋美由紀先生でした。
 普段は、東京都内で中学校の先生を務めているだけに、楽しく実験を行ってくれました。この実験を通じて宇宙や科学の不思議を教えていただきました。


高橋先生

【宇宙のかんきょう 】
 
空き缶を使った実験


真空でのロケットの動き

 宇宙には空気がありません。宇宙ではどんなことが起こるのでしょうか?
 空き缶やゴム手袋、ゴム板(大型吸盤)を使って空気の力を体験しました。

 宇宙ではプロペラ飛行機が飛べるのか? 
 気体を噴出してロケットのように飛ぶ模型は、空気が有る時と無いときではどの様に飛ぶのかなどの実験を行いました。
【ロケットのしくみ】    
  線香は普通空気上では煙がでるだけですが、酸素をたくさん入れたフラスコの中に線香を入れると激しく燃焼します。
 ロケットの燃料である水素も、水素だけでは、燃焼しません。燃えるためには酸素が必要なのです。
 ペットボトルロケットにエタノールと酸素を入れて発射しロケットの仕組みを学習しました。
 
【探査機にチャレンジ】

 グループで協力して探査機を製作しました。決められた材料を使い、目標時間にできるだけ近くゴールするようタイムを競いました。
 どうしたら目標に近づけるかチームワークが大切です。

 

【地球をさぐる】

 
 お土産で見かける「星砂」は有孔生物という生物の仲間。教材の砂は、ロケットの打ち上げを行う種子島の浜辺の砂ですが、星砂は種子島よりもっと南にしかありません。この砂は波が運んでくれたのです。波は陸地を削るだけではなく海底からいろんなものを運んでくれます。
 砂の中から星砂をみつけてみました。星砂もいろんな形があるのです。
 
  

【目指せ!フレーバーリスト】 

平井淳先生

 市内西部工業団地にある曽田香料株式会社フレーバー研究室の平井淳先生から私たちの身近にある食品の香料について 実際に香料を使いながら香料の不思議についてお話いただきました。
 濃縮果汁100%のジュースにも香料が入っています。香料が入っているものとい無いものを実際にのみ比べをしてみました。
 そのほか、イチゴやオレンジなどの臭いを嗅いで香料の種類や製造方法などを学んでいました。

 香りは、大人になってから知った香りより子どものころに感じた香りの方が記憶に残っています。私が、香料を開発する上で役立っているのも、この頃の感覚です。
 皆さんは、スナック菓子など加工されたものを好んで食べていると思いますが、お母さんの手料理などを食べて本物の素材の本当の香りや味を 知ってほしいと子どもたちに伝えていました。


香料の違いを飲み比べ