【2006年キッズコース 開催報告】

2006/11/26


 宇宙研究開発機構(JAXA)、郡山市ふれあい科学館主催の「2006年コズミックカレッジ・キッズコース」が、平成18年11月23日(木 ・祝)に郡山市ふれあい科学館20階多目的研修室にて開催されました。
 キッズコースは小学校1年生から4年生とその親子を対象とし、実験や工作を通して宇宙や科学に対する興味、関心を深めてもらうことを目的とした宇宙教育プログラムです。当日は、25組の親子のみなさん54人に集まっていただきました。
 今年度は、郡山市内の先生が、コズミックカレッジの宇宙教育リーダーの認定を取得し、講師を務めました。さて、今回はいったいどんな体験をすることができるのでしょうか? 今回は、危険な実験もありま したので、絶対に真似しないでくださいね。

 

 コズミックカレッジ・キッズコースの開催にあたって、開講式です。
 本日の講師は、佐野 亮二先生(郡山市立西田中学校)、園部 毅先生(郡山市立大槻中学校)、赤間 祐市先生(郡山市立桃見台小学校)、高橋 美由紀先生( 東京都板橋区立志村第二中学校)、鈴木 典秋(郡山市ふれあい科学館)です。

 

  ロケットはなぜ飛ぶ?      
 午前中は「ロケットはなぜ飛ぶ」ということで、ロケットの燃料について紹介しました。赤間祐市先生が、身近な燃料 であるアルコールの燃焼や爆発、ロケットの燃料に使われている水素と酸素の混合気体の爆発などいろいろな実験を行いました。失敗した実験がありましたが、その失敗が皆さんの興味を盛り上げていました。

 

 ロケット燃料の実験の後は、フィルムケースでロケットを作りました。燃料はアルコールを使うので、本当のロケットのように飛んでいきます。
 遠くへ飛んでいくロケットに、皆さんビックリでした。

 

  宇宙のふしぎ      
 お昼ご飯を食べた後は、「うちゅうのふしぎ」ということで、空気が無い宇宙では、とんなことが起きるのか実験しました。
 まずは、空気の力について、佐野亮二先生がペットボトルと空気入れて空気の重さを計る実験を行ったり、吸盤を使った大気圧の実験、マグデブルグの半球の実験を 行ったりしました。身近な空気がこんな力を 持っていたなんてビックリでした。
 体を張って、大気圧を体験する実験です。ビニールの装置に入り、掃除機で空気を抜いていきます。
 体重計で体重を量りながら実験しましたが・・・、体重計が測定不能に!!

※この実験は、危険なので絶対に真似しないでくださいね。

 次に、空気が無くなったらどうなるか?園部毅先生が、真空ポンプを使って実験を行いました。
 空気を抜いて真空にしていくと、風船が膨らんでいったり、マシュマロが膨らんだりと不思議なことがおきます。また、水が沸騰したりします。
 熱していない水が、沸騰する姿を見た後、その水を触ってみると熱くないので皆さんびっくりしていました。

 空気の無い環境に行くためには「宇宙服が必要!」なので、宇宙飛行士の登場です。中には、赤間先生が入っています。
 皆さんに宇宙服を着て体験していただきたいところですが、今回は「宇宙服の手袋を体験!」ということで、手袋を作ってみました。
 ゴム手袋とガムテープ、軍手といった身近なもので、本当の宇宙服と同じ感覚を味わえます。はめてみると、なかなか指が動かしづらく細かい仕事ができません。塗り絵を 行ってみましたが、鉛筆がつかみづらいです。

  うちゅう探査のおはなし      
 「うちゅう探査のおはなし」では、高橋美由紀先生が、火星探査車の打ち上げから、火星へ着陸する様子をビデオで流しながら、宇宙探査のお話をしました。
 お話しの後は、「バルーンローバー」作りを行いました。
 保護者と一緒に作ったバルーンローバーを、「火星コース」と「月面コース」に分けて障害物のある難しいコースを走らせました。
  閉講式      

 閉講式では、受講した皆さんに、5人の先生から「コズミックカレッジ受講証明証」を交付いたしました。
 皆さん楽しかったということで、1日をかけた講座があっという間に終わってしまったとう感想でした。
 科学館では、これからもいろんなイベントを開催しますので、お楽しみに!!