郡山市ふれあい科学館では、平成20年11月9日(日)に小学校1年生から4年生と保護者を対象に、宇宙航空研究開発機構(JAXA)と共催で「コズミックカレッジ・キッズコース」を開催いたしました。
今年は、国際宇宙ステーションに日本の実験棟「きぼう」の建設が進んでいることから、「宇宙開発」をテーマに子どもたちと実験や工作を楽しみ、宇宙に対する夢を膨らませてもらいました。
講師は、宇宙教育リーダであり市内小中学校の先生である(右から)佐野 亮二先生(西田中学校)、園部 毅先生(郡山第七中学校)、赤間 祐市先生(宮城小学校)、水谷 有宏(郡山市ふれあい科学館)と進行役の鈴木 典秋(写真には写っていません)です。
まずは、ロケットがどうして飛ぶのかロケットの打ち上げの映像を見ました。ロケットは、燃料を燃やしたガスを噴き出して飛びます。空き缶にアルコール入れ、そのアルコールが燃焼したガスで紙コップが飛んでいく実験を行いました。
ガスを噴き出す代わりに、水を吐き出して飛ぶプチボトル水ロケットを作って打ち上げました。空気だけで飛ぶのと、水が入って飛ぶのとでは、威力が違います。このロケットはとても小さく、少量の水で打ち上げることができるので、さほど水び出しにはなりません。みんなでロケットの打ち上げを楽しみました。
日本のロケットの燃料となる、水素と酸素の爆発を体験しました。その爆発をビーニールチューブを使いチューブの中で爆発!手の上でその迫力を体験しました。爆発の音と衝撃に、みんな驚きました。チューブの中にできた水にも驚いておりました。
最後に、宇宙へ行く乗り物「スペースシャトル」のペーパークラフト作りを行い、ペーパークラフトを飛ばして楽しみました。また、宇宙から地球へ向けて飛ばす予定の紙飛行機の紹介も行いました。今回は実際には折りませんでしたが、折り方の解説書を配布したところ、昼食中に挑戦していた参加者もいました。
宇宙は、どんな所なのでしょうか? 空気が無い、無重量(無重力)などいろいろ思いつきますが、無重力の世界ではどんなことが起きるのか、飛行機やブーメランを地上で飛ばしたのと宇宙ステーションで飛ばしたのを映像で比べて実験してみました。
また、宇宙で生活するためには電気が必要です。その電気を得るための太陽電池について実験を行いました。最近は太陽光発電の製品が多くなりましたが、太陽の光で電子オルゴールが鳴りだしたことに、参加者は驚いておりました。
太陽電池は、光が当たると発電します。その性質を利用して、光通信を体験してみました。
紙コップの底に穴をあけ、アルミホイルを鏡のように貼ります。そして、太陽電池をアンプに接続してスピーカーをつけます。紙コップの底に懐中電灯の光を当て、反射した光を太陽電池に向け、コップに向かって喋ると、あら不思議!スピーカーから声が聞こえてきます。こんな単純な工作で通信ができるなんでびっくりです。
宇宙開発が進んでいくと、私たちは月へ火星へ、そして太陽系の外へ旅立っていくことでしょう。そこで、宇宙の様々な構造や天体の位置を見ることができる国立天文台のソフトウェア「Mitaka」を使って、太陽系の広がりを体感しました。
太陽系の広がりを体感した後、太陽系の惑星の大きさを体感できる、立体惑星模型を作成しました。 この完成度にはみんな大喜びです。きっと宝物になることでしょう。この模型で宇宙の大きさを体感してください。
最後の閉講式では、修了証をお渡ししました。これから宇宙の時代が到来します。気軽に宇宙へいく時代がきっとやってきます。今回参加した参加者の中から宇宙開発に関わる方が誕生し、宇宙開発が発展することをスタッフ一同願っております。