【開催報告】コズミックカレッジ「キッズコース」

 郡山市ふれあい科学館では平成23年11月6日(日)に、小学校1年生から4年生と保護者を対象に、コズミックカレッジ「キッズコース」を開催しました。

 今年は、「宇宙ステーションでくらそう」をテーマに、宇宙に関する実験や工作を行い、宇宙への夢を膨らませていただきました。

 講師は、宇宙教育リーダーの佐野 亮二先生(矢吹中学校)、園部 毅先生(福島大学附属中学校)、赤間 祐市先生(宮城小学校)と、当館の鈴木 典秋、水谷 有宏です。

 そして、第2部の「宇宙のかんきょう」では、宇宙線(放射線)の実験を行うため、財団法人大阪科学技術センターの津田 宜孝先生、中村 雅憲先生、橋本 一先生にお越しいただきました。大阪の先生には、第2部だけでなくいろいろなところでお手伝いをいただき、実験が順調にすすみました。本当にありがとうございました。


宇宙へいこう


 国際宇宙ステーション(ISS)に行くためには、ロケットなどの乗り物が必要です。ロケットの飛ぶ仕組みなどを実験しながら学びました。燃料を燃やしたときの勢いでコップを飛ばしたり、ロケットの燃料に使われている水素や酸素を使って実験しました。


 ロケットの飛ぶ原理などを学んだ後は、プチ水ロケットを作りました。このロケットは、ペットボトル水ロケットのミニミニ版です。水と空気を入れて飛ばすことができます。屋内でも飛ばすことができ、みんなで楽しく打ち上げました。


宇宙のかんきょう


 第2部では、宇宙の環境の中でも宇宙線(放射線)について学びました。宇宙に住むということは、放射線をたくさんあびることになります。福島県は放射線に悩まされていますが、以前より自然界には普通に放射線が存在していたことを、霧箱や放射線測定器などを使いながら学びました。


 実験では霧箱を使って放射線を観測しましたが、身近な材料を使った霧箱の工作も体験してもらいました。もしよかったら、ドライアイスを入手して家でも実験してみてくださいね。


宇宙のくらし


 ISSの中ではどんな生活をしているのでしょう?宇宙での衣食住について学んだ後、宇宙で生活するにも電気が必要ということで、発電について手回し発電機などを使って実験しました。電気を作るには、動力を電気に変換する他に、熱や振動、科学変化、太陽光で作れることを実験し、発電について学びました。


 ISSを見ると大きな太陽電池パネルが付いています。宇宙では太陽光を使って発電しています。そこで、太陽電池を使ってモーターを回し、プロペラを動かせる工作を行いました。しかし、当日は曇り空で、完成した作品を太陽の光で動かせませんでした。今回は、ライトの光を使って実験しました。


 また来年も、コズミックカレッジを開催する予定です。お楽しみに!!