郡山市ふれあい科学館では2014年11月9日(日)に、小学校1年生から4年生と保護者を対象に、コズミックカレッジ「キッズコース」を開催しました。
今年は、小惑星探査機「はやぶさ」の後継機、小惑星探査機「はやぶさ2」の打ち上げが11月末に予定されています。そこで今回は「宇宙たんさ」をテーマに、宇宙へ行くために必要なロケットや、宇宙の真空状態に関する実験や工作を行い、さらに小惑星探査機「はやぶさ」にちなんだ工作も行って、宇宙や小惑星探査機「はやぶさ」について理解を深め、宇宙への夢を膨らませていただきました。
講師は、宇宙教育リーダーの赤間 祐市先生(永盛小学校)、佐野 亮二先生(郡山第三中学校)、園部 毅先生(郡山第一中学校)、鈴木
典秋先生と、当館の梅本 顕史、惠川 司です。
まず第1部では、赤間先生が宇宙へ行くために必要な「ロケット」を紹介しました。そして、アルコールを使ったロケットの実験や、鈴木先生による空気で飛ぶロケットの工作を行いました。実際のロケットの多くは水素と酸素を燃料として打ち上げるため、酸素と水素はどんなものか、シャボン玉を使った実験や、酸素と水素を混ぜて燃焼させる実験などをしました。
最後には、酸素と水素を参加者が持ったビニールチューブに入れて、そこへ点火する実験も行いました。大きな音と衝撃に参加者の皆さんはびっくりした様子でしたが、その凄さに興味を持ってもらえたようでした。
ロケットを使って地球を飛び出すと、宇宙へ出ます。宇宙はどんなところなのか、第2部では宇宙の特徴のひとつである「真空」にしぼって、実験を行いました。
まずは、佐野先生が参加者の皆さんを集めて、真空状態になると音の聞こえ方や水の様子、風の吹き方はどうなるのか、実験で見てもらいました。
さらに、この真空状態を実験できる装置の簡易版を工作で作りました。手づくりの真空実験装置で、風船やお菓子のマシュマロが見る見る膨らんでいくと、参加者の皆さんは大盛り上がりでした。
第3部は、小惑星探査機「はやぶさ」がテーマです。園部先生から、クイズや映像を交えて「はやぶさ」の旅や目的地の小惑星「イトカワ」について紹介してもらいました。いろいろなトラブルに遭いながらも、なんとか地球に「イトカワ」の砂を持ち帰り、最後は燃え尽きてしまう様子に参加者の皆さんも熱心に聞き入っていました。
また、ペーパークラフトの工作で「はやぶさ」の模型を作ったり、「はやぶさ」の旅にちなんだ工作も行いました。
コズミックカレッジはまた来年も開催する予定です。お楽しみに!!