【開催報告】

2003/10/07


 今年の夏は火星大接近が話題となりましたが、まだまだ距離は近いところにあり、現在も宵空で明るく輝いています。そこで夕方でも見やすくなった火星観望会を、平成15年10月4日(土)・5日(日)に開催いたしました。4日(土)は途中から雲も切れて火星観望を行うことができましたが、残念ながら5日(日)は天候が悪く、ほとんど観望することはできませんでした。

 

講座「火星の魅力」と火星観望会


火星を昔の人はこのように見ました

 「見どころを事前に知ろう!」ということで事前申し込みによる定員制の講座を開催いたしました。おかげさまで申し込み日初日に満席となりました。(お断りしたみなさん、ごめんなさいm(_ _)m)

 講座では、昔の人々が見た火星の世界をご紹介しました。望遠鏡により観測された火星のスケッチの様子が、時代とともに細かくなり、「運河」の様子が記されている様子や、探査機が見た火星の世界を知ることで、火星観望への期待が膨らんだのではないかと思います。

 


見えた見えた!


火星儀うまくできるかな・・・

 いよいよ火星観望です。講座参加の方は、旧児童文化会館から使用している望遠鏡で火星や月を観望しました。また観望の間には火星儀のペーパークラフトも作成して、火星の模様の見え方を比べてみました。(なお、5日も雲間からの月を何人かの方は観望することができました)

 

火星大観望会


火星はどう見えるかな?

 より多くの方に火星をご覧いただくために、開成山公園のプール隣にある自由広場で、自由参加形式の火星大観望会を併せて開催いたしました。

 午後7時すぎまでは雲に隠れていましたが、7時半ごろになると雲も切れ、火星が見えてきました。「見えた!赤い赤い」「黒っぽいところがちゃんとある」と、望遠鏡をのぞきながら、皆さん興奮の様子でした。

 

 当日は天文ボランティアのスタッフによる案内をはじめ、日本宇宙少年団こおりやま分団の協力で、たくさんの望遠鏡で火星だけでなく、月やアルビレオ(はくちょう座にある、オレンジとブルーの美しい二重星)などを観察いたしました。


日本宇宙少年団こおりやま分団の方の望遠鏡で

 

 10月5日(日)にも多くの方にお越しいただきましたが、天候が悪く火星の姿は見られず残念でした。今後も宇宙のいろいろな世界を楽しんでくださいね!