みなさんは太陽系の惑星は何個あるか知っていますか…? そうです、8個ですね(水星、金星、地球、火星、
木星、土星、天王星、海王星)。そのうち、地球より太陽の近くをまわっている惑星(水星、金星)を「内惑星」と呼び、外側にある惑星(火星、木星、土星、天王星、海王星)を「外惑星」と呼んでいます。
実は6月はじめの今の時期、内惑星である水星と金星が夕方の西空で見やすくなっており、観望するチャンスです。
2007年5月20日に横浜で撮影したもの。
観望会当日(6月9日)には月は見えません。
(画像提供:国立天文台)
内惑星は地球よりも内側をまわるため、夕方の西空か、明方の東空しか見ることができません。金星は非常に明るく輝き、見えている時間も長いため、夕方の西空に見えるときは「宵の明星」、明方の東空に見えるときは「明けの明星」として人々に親しまれてきました。一方、水星は太陽の一番近くをまわり、動きも速いため、地上から見えている時間が短く、なかなか見つけることができません。
ところが、2007年6月2日に水星は東方最大離角(夕方の西空で観望の好機)となり、この前後の時期には大変見やすくなります。さらに、金星も同じく西空に見えており、内惑星(水星と金星)が同時に見えるチャンスです。このような好条件で、同時に内惑星が見えるのは2002年5月以来、実に5年ぶりのことです。
みなさんにこの水星と金星を観望していただく水星・金星観望会を来る6月9日(土)に科学館22階展望ロビーにて開催いたします。天体望遠鏡または双眼鏡を使って、水星と金星を観望するほか、肉眼での観測も行います。観望会に合わせて、太陽系の惑星についての紹介も行う予定です。見ることの難しい水星、そして宵の明星として知られる金星の姿を、ぜひその目で確かめてみてはいかがでしょうか?
※悪天候時は中止となります(中止の決定は、開始1時間前)。
※国立天文台でもみなさんに水星と金星を見てもらうための「内惑星ウィーク」キャンペーンを実施しております。
詳しくはこちら(
国立天文台 http://www.nao.ac.jp/phenomena/20070601/index.html )