郡山市ふれあい科学館では平成24年6月6日(水)に、「金星太陽面通過」の観望会を開催しました。
厚い雲に太陽が隠れた中で、観望会の準備を開始しました。投映板を望遠鏡に取り付け、また日食グラスを用意しましたが、太陽の姿は開始時間の10時を過ぎても見えそうにありません。
期待してお越しくださったみなさんも、厚い雲を見上げ、あきらめムードもある中で、雲が切れるのを待ちます。
ところが、風向きが変わり、小雨もぱらついてきました。望遠鏡にもカバーをつけ、「中止」が頭をよぎった頃です。雨がやみ、風の流れも変わり、少しずつ雲が明るくなってきました。
すると、「見えた!」と雲越しの太陽を見つけた声があがりました。金星太陽面通過の現象は直視は危険です。雲が薄くなるのを待ち、望遠鏡などの準備をしていると、はっきりと太陽の輝きが見えてきました。
貸し出し用の日食グラスを参加者のみなさんにお渡しすると、「見えた!」、「黒い点がある!」と、歓声があちこちで上がりました。
「朝にテレビで見たときと場所が違う!」と、金星が太陽の表面を動いていることも実感いただけたようです。
日食グラスではなかなか見わけがつかなかった方も、望遠鏡による投映板ではっきりと姿を確認していただけました。
10時40分過ぎから約30分ほど、雲の切れ間から見ることができ、金星が動いた様子も確認できましたが、再び厚い雲に覆われてしまいました。
そして、金星が太陽を横切り終えるまで、残念ながら太陽を再び見ることはできませんでした。
約100名ほどの方に観察いただきました。また、お越しくださったみなさま、本当にありがとうございます。
なお、次回の金星太陽面通過は、なんと105年後です。待ちきれない方は、科学館で撮影した画像でお楽しみください。
次回は、6月30日(土)に駅前観望会を予定しております。
★駅前観望会 平成24年6月30日(土) 19:30〜20:30