【開催報告】皆既月食観望会 2014年10月8日(水) 18:00〜21:00

 2014年10月8日に全国で皆既月食が見られました。この月食に合わせ、ミューカルがくと館と開成山公園自由広場を会場に観望会を開催しました。当日は若干の雲はあったものの終始月食を楽しむことができました。


観望会中の様子

 

 当日は朝からすばらしい天気に恵まれ、絶好の観望日和と期待が高まっていました。17時頃から望遠鏡のセッティングを始めていたところ、早くもポツポツと人が集まってきました。今回がくと館内では15p屈折望遠鏡(五藤)、外では科学館から持ってきた10pと8pの望遠鏡や双眼鏡を用意して、間近に見える月の様子をご覧いただきました。
 月食の時間が近づくにつれて、どんどん参加人数も増えていき、賑やかに観望会がスタートしました。途中、月が雲に隠れてもどかしいところもありましたが、欠け始めから終わりまですばらしい変化を楽しむことができました。



月食の様子
撮影:科学館職員(佐藤清史)

 初めは低い位置にあった月も時間が経つにつれ少しずつ高度が上がり、18時10分頃から少しずつ欠けてきている様子が見られました。当日は18時51分頃に国際宇宙ステーション(ISS)も見られる予定でしたが、残念ながら雲がかかり一瞬しか見ることができませんでした。
 途中、月が雲に隠れながらもしだいに明るい部分が少なくなっていく様子は肉眼でもはっきりとわかりました。そして、19時20分頃に皆既を迎えました。参加者のみなさんからは、はっきりと赤い色がわかることに感動の声が上がっていました。今回の皆既食は1時間ほど続いたため、ゆっくりと赤い月の様子を楽しむことができました。



皆既中の月
撮影:科学館職員(安藤享平)
ビッグアイ屋上から望遠撮影

  がくと館内では、大きな望遠鏡本体に驚かれる方も多く、興味津々にご覧になっていました。望遠鏡では、視野いっぱいに大きく月が見られるため、大変迫力がありました。中には何度も見に来られる方もいて、月食の魅力を存分に楽しまれていました。

 外では、スマートフォンやデジカメなどで記念に撮影していく方もいて、みなさんそれぞれに楽しまれていました。

 

 今回は少し冷え込む中ではありましたが、とても有意義な観望会となりました。今後もこのような見ごろとなる天体現象があれば観望会を開催していきますので、ぜひ生の星空の様子をお楽しみください!



ビッグアイ屋上から撮影(合成)
撮影:科学館職員(遠藤愛)

 次回の皆既月食は、2015年4月4日に見られます。この時も19時15分頃から欠け始め、20時55分頃に皆既を迎えます。今回同様、観察しやすい時間帯になりますので、今回見逃してしまったという方はぜひご覧ください。