宇宙劇場は、映像システム更新とプラネタリウムのオーバーホールのため2012年1月10日から休館し、更新作業に入っております。
レポートの第1回目は、これまで活躍してきた機器を運び出すための、第1週目の作業状況をご紹介いたしましょう。
最終投映の翌日から、作業のための準備が始まりました。今後も使用する座席などにはシートがかけられ、汚れないよう入念に準備されました。
この後、中央のプラネタリウム投映機、写真右上の全天周映像の映写機の入った「ドッグハウス」と、操作卓のある「コンソール」の解体作業が始まります。
この写真が、これまでの宇宙劇場の、最後の姿です。
写真右側のプラネタリウム投映機「スーパーヘリオス」は、工場に運んでオーバーホールを行うための解体作業が進められ、数多くのレンズなどが取り外されていきます。
そして、写真中央のドッグハウスの解体、コンソール部分の配線取り外しがされています。また、ビデオプロジェクターも運び出しのための部品解体作業が行われています。
こうして、撤去が同時進行で進んでいきました。
一方で、全天周映像映写装置「アストロビジョン」などがあった、23階の映写室も機器の入れ替えのための作業が進んでいきました。引退したアストロビジョンに装着されていたフイルムのリールからの巻き取り作業、そしてアストロビジョンの解体が進み、部屋の中央にあった大きな機械がなくなり、がらんとしました。
ちょっとさみしいですが、ここには新たな映像システムの頭脳となるコンピュータなどが再び所狭しと入ってきます。
プラネタリウム投映機の運び出しには、今後も使用する機器を避けながら、慎重に移動させる必要があります。
そこで、宇宙劇場内にはプラネタリウムを釣り上げ、安全に下すための「門型」と呼ばれる鉄骨が組まれました。
いよいよプラネタリウムが釣り上げられるときがやってきます。
次回は、運び出されていく機器と劇場内の様子をご紹介します。