リニューアルレポートの第4回目は、オーバーホールを終えて帰ってきたプラネタリウム投映機と、新しい機器たちが運び込まれる様子をご紹介します。
寒さが少し緩んだ2月某日の夜、ビッグアイ横に「超精密機器輸送中」という文字の書かれたトラックが、2台横付けされました。
中には、オーバーホールを終えたプラネタリウム投映機、2台の超高画質ビデオプロジェクター、新しい操作卓、コンピュータなど、数多くの機器が詰め込まれています。
ゆっくりと、ひとつずつ機器が降ろされ、丁寧に23階の宇宙劇場へと運ばれていきます。
プラネタリウム投映機は、「門型」と呼ばれる鉄骨で組まれたクレーンで運ばれ、ゆっくりと慎重に元の場所へと戻されていきます。
ベテランの作業員の方々が、微妙な位置の調整をしながら、ゆっくりと着地させ、無事に設置が完了したときは、一同ほっとしました。
「プラネタリウム投映機設置作業」コマ撮りムービー (WMV 2.6MB)
今回の夜間作業では、大型の機器類のおおよその設置まで進められました。
新たにプラネタリウムと映像システムを統合して操作する操作卓と、ビデオプロジェクター2台の設置も行われました。
ビデオプロジェクターは、設計どおりにピッタリと配置され、スムーズに作業は進行していきました。
こうして、2月最初の夜間作業で、新たな宇宙劇場を構成する機器たちがやってきました。
戻ってきたプラネタリウム投映機は、この後、レンズ類の取り付けや調整作業など、まだまだ多くの作業を行わなくてはなりません。
気の抜けない、細かな作業が続きます。他にも膨大な機器の設置が、少しずつ正確に進められていきます。
その翌日の夜は、門型の解体作業を行い、運び出しました。
プラネタリウム投映機の釣り上げでの運び出しと、元に戻す据え付けで活躍し、劇場内でも異彩を放っていた鉄骨がスムーズに解体され、夜間にひっそりとトラックに運び込まれ、次の現場へと旅立って行きました。
次回は、組み立てられていくプラネタリウムと、新映像システムなどをご紹介します。