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【開催報告】「南極の氷」贈呈式

 郡山市ふれあい科学館では2013年7月9日(火)に、自衛隊福島地方協力本部から「南極の氷」を贈呈いただきました。氷の贈呈は、今回で11回目になります。南極観測は海上自衛隊が所有する砕氷艦(南極観測船)「しらせ」によって、人員・物資などの輸送が行われており、今回の氷は2013年4月に日本に帰ってきた「しらせ」によって持ち帰られた氷の一部です。

 南極の氷は、単に水が凍ってできた氷ではなく、過去何万年もの間に南極に降り積もった雪が、その重さで圧(お)し固められてできたものです。この氷をよく見ると白く見えますが、その中には大昔の空気などが閉じ込められています。そのため、この空気を分析することで過去の地球環境を調べることができ、現在の地球環境と比べることで地球環境問題の研究に役立てられています。


贈呈式の様子

 はじめに自衛隊 福島地方協力本部 本部長 中村 浩之 1等陸佐より御挨拶をいただき、続いて本部長より当館館長 伊東利幸へ南極の氷が贈呈されました。館長からお礼の言葉を自衛隊の皆さんにお伝えするとともに、参加してくださった市内芳山小学校の先生や児童の皆さんへ、南極の氷の特徴などについて説明いたしました。


南極の氷体験の様子

 贈呈式終了後には、芳山小学校の児童の皆さんに、さっそく南極の氷に触れていただきました。南極の氷に触れた児童の皆さんからは「冷たくて気持ちよかった!」という声や、「南極の氷の音が聞けた!」との声があがり、南極を身近に感じていただけたようでした。


 この「南極の氷」は、当館で7月20日(土)と21日(日)に開催する「サイエンスフェスティバル(会場:21階展示ゾーン)」にて展示予定です。一般のお客様に南極の氷に触っていただいたり、数万年前の空気が出てくる音を聞いていただける貴重な機会ですので、ぜひ御来館ください。