自由工房「スライム作り」
〜不思議な触感の世界〜

2003/07/10


 

 「自由工房」(日曜・祝日開催の実験工作教室)の7月はスライム作りです。

 スライムって知っていますか? 大人の方は、ドロドロとしたおもちゃが昔あったことを覚えているのではないでしょうか。少し前には、テレビゲームのプヨプヨとしたキャラクターの名前にもありましたね。これらから連想されるとおり、スペースパークで作るスライムもグニョグニョとした不思議な物体です。

 


いろとりどりのスライム

 「スライム」という言葉は、英語で「どろどろしたもの、いやなもの」という意味があり、とてもいいイメージの言葉ではありません。ところが、スライム作りは、今や全国の科学館などでひそかに人気のメニューになっているのです。

 作り方をご紹介しましょう。材料は(1)洗濯のり(中でもPVA=ポリビニルアルコール=の表示があるもの)(2)ホウ砂(白い粉状の薬品で、薬局などで買うことができます)

 作り方は、まず洗濯のりと水を同じ量だけ混ぜます。ここへ、ホウ砂を水にできるだけ多く溶かしておいたものを少しずつ加えてかき混ぜていきます。ダマができることもありますが、根気よく、かき混ぜます。手に付かない固さになったら出来上がりです。

 

 出来たてのスライムを取り出して、遊んでみましょう。ちょっと伸ばしてみてください。さっと引っ張ると、ちぎれてしまいますが、ゆっくり伸ばせば、すーっと伸びます。動きを観察するとおもしろいですよ。平らな台の上に置いてみます。すると、ぺたーっと広がってしまいます。丸めて台の上に落としたらどうなるでしょうか。なんと、ボールみたいに弾むんです。 

 この不思議なスライムの秘密は、ポリビニルアルコールという洗濯のりの成分にあります。ポリビニルアルコールは、拡大して見ると、くさりのようにとても長い構造をしています。これにホウ砂が加わると、ホウ砂がくさりとくさりをつなぐために、網目のような構造ができます。さらに水が網目のすきまに入り込み、全体として水分を含んだプヨプヨとした物になるのです。


ゆっくり伸ばせばよく伸びる

 

 身近なところにも、これに似たものはあるんですよ。食べ物でいえば、ゼリーや寒天、また練り物のこんにゃく、豆腐などです。また水を多く含むことができるので、この技術は紙おむつなどにも使われています。

 スライム作りは、混ぜるだけでとても簡単ですので、ぜひ一度、お試しください。ただし、お部屋を汚さないように気をつけてくださいね。材料がないという方や、作り方が分からない方は、日曜の午後、スペースパークの自由工房に参加してみませんか。一緒にスライムの世界を楽しみましょう。

 
 

(事業課展示情報係 石原 裕子)

 

2003年7月10日 福島民報新聞 情報ナビ タイム「スペースパーク便り」より