カラーキャンドル
〜「炎の秘密」探ってみよう〜

2003/12/11


 

 ワークショップコーナーでは27日までキャンドル作りが体験できます。今回はキャンドル作りとろうそくの炎の秘密を探ります。ろうそくの燃焼の実験から科学の世界は広がります。

【廃油を使ってキャンドル作りに挑戦!】

 ろうそくはロウでできていますが、今回は材料として使用済みの油をリサイクルしキャンドル作りに挑戦します。

 


キャンドル作りの手順

(1) 材料は次のものを用意します。
 [1]廃油(サラダ油、オリーブ油など)
 [2]廃油凝固剤
 [3]着色剤(クレヨン、その他顔料など)
 [4]芯(しん=たこ糸、ろうそく用の芯)
 [5]アルミホイルカップ(空き缶など)

(2) [1]〜[3]の材料を入れた容器を80度ぐらいのお湯に入れて溶かします。この溶かし方を湯せんといいます。

(3) 完全に材料が溶けたら、アルミホイルカップや空き缶などの容器に流し込み、固まるまで待ちます。

(4) つまようじを使って固まったキャンドルに芯を差し込んで完成です。

 

【ろうそくの炎の秘密を探る】

実験1 ろうそくの炎を観察すると?

 ろうそくの炎をよく見ると、図のように「外炎」「内炎」「炎心」と呼ばれる部分があることが分かります。空気の多い少ないによって炎の色や温度に違いができるのです。

 それではろうそくが燃え続けるのはどうしてでしょうか?

 ロウの固体が溶けて、ロウのたまりができます。液体になったロウは、毛細管現象(細いすきまを液体が上がっていく働き)で芯に染み込んでいきます。ここで暖められてロウの気体になります。気体になったロウは燃え続けます。


ろうそくの炎(左)と
ろうそくの周りの空気の流れ

 

実験2 ろうそくの炎の周りの空気の流れはどうなっているのでしょうか?

 2本のろうそくの中央に針金を立てアルミホイルの風車を上に乗せて、ろうそくに火をつけるとアルミニウム風車が回りだします。このことから炎の周りの空気は上向きに流れていることが分かります。このような炎の空気の流れは熱気球などで利用されています。

 
 

(事業課展示情報係 大越 清美)

 

2003年12月11日 福島民報新聞 情報ナビ タイム「スペースパーク便り」より