アフタースクール活動
〜図書館で科学体験〜

2005/02/10


 ふれあい科学館では、館内での活動はもちろんですが、時には外に飛び出し、天体観望会や各種講座などの出前講座を盛んに行っています。今回、紹介するのは市内の図書館で、しかも平日の午後に開催している出前講座についてです。

 放課後の時間帯に小中学生を主な対象に実施しているので、その名も「アフタースクール活動」です。

   


会場となる希望ヶ丘図書館の館内

【図書館で科学実験・工作体験!!】

 昨年10月からこの活動を実施しているのは、市内の希望ヶ丘図書館です。同図書館では以前から、主催事業の中に科学工作を取り入れ、スペースパークとも積極的に連携してきました。そこで、図書館への来館者が増えてくる放課後の時間帯に、私たち科学館と共同で「放課後の科学教室」を開催することにしたのです。

 紙トンボやCDホバークラフトづくりを体験したのをはじめ、今月16日には「ペーパーブーメラン」に取り組み、終了します。

   

 「科学知識の啓発・普及」を掲げる私たちにとって絶好のPRの場であるはずなのですが、初めての試みでしたので、どのくらいの参加者があるのか、また子どもたちの反応はどうかなどさまざまな不安をかかえたまま講座は始まりました。しかし、第1回から20人を超える子どもたちが集まって、みんな積極的に取り組みました。

 中には、普段あまり図書館に来ない子どももいたということなので、これも連携の成果といえるのでしょう。

 
紙トンボづくりに夢中な参加者


大人気だったCDホバークラフト

【図書館と科学館の連携】

 ところで、なぜ図書館と科学館の連携なのでしょうか。

 従来の講座では「そこで作品を作って終わり」だったかもしれません。今回の講座では、1回の終了ごとに宿題が出ます。1枚のシートに「今回分かったこと」や「図書館での本探し」「講座で体験した内容の検索」など、講座終了後も図書館でさまざまな本を調べて、その日体験したことをまとめるのです。

 まとめたシートは希望ヶ丘図書館のカウンターへ持っていって、スタンプを押してもらいます。するとちょっとうれしいプレゼントがもらえます。

 

 科学を体験した後、本で調べ、まとめ、自分の知識を増やしていく。当たり前のようなことですが、最近忘れがちなことですね。

   
 

(事業課 岡田 努)

 

2005年2月10日 福島民報新聞 情報ナビ タイム「スペースパーク便り」より