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今回は「偏光板」という、あまり聞き慣れない板を使った工作を紹介します。 |
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偏光板はパソコン、電卓、体温計などの液晶の表示板として身近なところで使われています。目に見えないシマ模様が並んでいるシートで、同じ向きの偏光板を2枚重ねると光が通り抜けて明るく見えます。しかし、同じシートでも2枚の偏光板のうち、1枚を直角に回転させて重ねると真っ暗になってしまう面白いシートです。 次に偏光板を使った工作「不思議な箱」と「偏光板万華鏡」を紹介しましょう。 |
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★不思議な箱 「不思議な箱」の写真を見ると、箱の中に黒い壁が見えるでしょう。この壁は、鉛筆などを通してしまう「通り抜けることのできる壁」なのです。 壁なのにどうして通り抜けることができるかというと、実はこの黒い壁は存在しないからです。これは違う向きの偏光板を2枚重ねると真っ暗になってしまうという偏光板の特徴を利用した工作です。 |
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★偏光板万華鏡 「偏光板万華鏡」は、黒っぽいシートの偏光板に、いろいろな色が現れるという不思議な万華鏡です。 皆さんが目にしている色は、光の波長の違いによって生じます。偏光板の間にセロハンテープなどの透明なシートを何枚もはると、透明シートを光が通り抜ける際に光がねじ曲げられ、さまざまな色が現れる不思議な現象が起こります。このような性質を利用した工作が「偏光板万華鏡」です。 |
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光は縦、横、斜めとさまざまな方向に波のように揺れながら進みます。光が偏光板を通り抜けるとき、偏光板のすき間と同じ向きに揺れる光だけが通り抜け、特定の方向に揺れる光になります。偏光板では、このような光の性質を知ることもできるのです。 「偏光板万華鏡」は、ふれあい科学館の展示ゾーンに展示してありますので、ぜひのぞいてみてください。 「不思議な箱」は6月の日曜日に催されるサイエンス広場(5日、12日、19日、26日の午後1時から30分程度)で作ることができます。身近なところで使われている偏光板ですが、なかなか手に入りにくいものです。ぜひこの機会に展示品や工作をお楽しみください。 |
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(事業課 野田 裕美) |
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2005年6月2日 福島民報新聞 情報ナビ タイム「スペースパーク便り」より |
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