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幼児期や少年期の子どもたちは体を十分に動かして遊ぶことや、手を使ってモノを作る活動が大好きです。今回は、お風呂で遊べる科学「ぶくぶく泡の出る入浴剤」をご紹介します。親子で作って遊んだり、実験したりしてみましょう。 【ぶくぶく入浴剤の作り方】 材料は、重曹、クエン酸、アルコール(純度の高いもの)、ラップ約20cmです。 |
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(1) 重曹25g、クエン酸20gを量って小鉢に入れ、割りばしでかき混ぜます。 (2) 次にアルコールを小さじに約2杯入れてさっとかき混ぜます。 (3) ラップを2枚重ねて広げたところに、かき混ぜた材料をあけ、ラップの四隅をすばやく寄せ集め、丸くねじって形を作ります。このとき、ぎゅっと絞ったまま約1分間、形を崩さないようにします。 (4) ラップをそうっと広げ、しばらく乾燥させます。完全に乾くと、カチンカチンと音が出るくらい硬くなり完成です(写真1)。 |
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【ペットボトル噴水の作り方】 (1) ペットボトルに合うようなキャップ(いすのゴムキャップ内径24o 1個)の真ん中に千枚通しで穴を開けます。 (2) 中空の細いアルミ管 約30cm(ホームセンターで入手可)を通します。筒になっていれば、材質は何でもよいのです。 【遊び方】 さあ、出来上がったら早速、試して遊びましょう。ぬれると困るので、お風呂に入りながら楽しむのもよいでしょう。 まず、作った入浴剤を炭酸飲料用のペットボトルに入れます。そこにお湯を7分目くらい入れ、すばやくふたをします。すると、入浴剤から泡がたくさん発生し、管からお湯が噴水のように吹き出てきます。天井まで届く勢いですので、子どもたちは大喜びです(写真2)。 では、なぜお湯が噴水になって出てくるのでしょうか。入浴剤から出た泡(気体)がボトルいっぱいになりお湯を押します。お湯は出口を求めて押されて噴出していくわけです。 |
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この気体の正体は何かを調べてみましょう。 海苔(のり)などの乾燥剤の粉末を吸い込まないように注意し水に溶かします。すると、石灰水ができます。沈殿したあと、上澄み液を2つのコップに用意し、入浴剤の泡を片方の石灰水の中に入れます。白く濁りますね。もう片方の汁にはストローで息を吹き込んでみましょう。これも白く濁ります。 つまり、入浴剤の泡は、人が吐く息に含まれる二酸化炭素であることが分かります(写真3)。炭酸水にラムネ菓子を入れて出てくる気体も同じです。工夫しながら親子で実験を楽しんでください。 |
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(事業課 難波 泠) |
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2005年11月17日 福島民報新聞 情報ナビ タイム「スペースパーク便り」より |
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