幼稚園教諭研修会
〜科学の心育成バックアップ〜

2006/07/07


 科学館では郡山市私立幼稚園協会との共催で、市内の幼稚園の教諭に毎年4回、研修会(C分科会 科学の心を育てる講座)を開催しています。

 この講座では、実験や観察のほかに科学の原理を生かした工作などを行っています。そして、研修したことを各幼稚園で実演していただき、園児に「あそび」を通して科学への興味・関心を高めるように支援しています。

     


サイエンスショー

 最初に研修室でサイエンスショーを行いました。タイトルは「パワフル空気の力」です。

 まず巨大な風船が登場。風船を体全体で受け、空気の「重さ」を実感しました。次にコップの水に網を当てて逆さまにしても水がこぼれない様子を観察し、「大気圧」と水が持つ「表面張力」のパワーを感じ取りました。

 

 3つ目の実験は「大気圧パワー」です。まず空き缶の中の水をコンロで熱します。次に、できた水蒸気によって中の空気が追い出されたところを一気に水槽に入れて冷やします。すると、缶の外側からの大気圧によって見事に空き缶はぺしゃんこになってしまいました。同時に大きな音も発生し、参加者はびっくりしていました。

 次に展示ゾーンで、ワークシートの「たんけんシート」を片手に展示物を見たり、体験したり、クイズに挑戦しました。宇宙服の重さや宇宙トイレの仕組みなど予想をはるかに超えた解答にみんな興味津々でした。


展示ゾーンの見学

 


「空気ゴマ」作り

 最後に、再び研修室でブラックライト(紫外線)を使った日光写真作りと、プラスチックシートを星型に切ってストローで息をふきかけ回して飛ばす「空気ゴマ」の作成をしました。

 「うわっ、飛んだ!」。あちこちのグループから歓声が上がりました。参加者が感動しているくらいですから、園児たちも大騒ぎになることは確実ですね。

 これからの研修も楽しみです。

 
 

(事業課 酒井 勝弘)

   

2006年7月6日 福島民報新聞 情報ナビ タイム「スペースパーク便り」より