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12月を迎えた科学館は夜になると、周囲のさまざまな光に彩られます。館内はもちろん街なかのあちこちにイルミネーションが飾られるからです。 さて光といえば最も速いものとして知られています。そのため、とても遠い距離、例えば地球から離れた星との距離を表す基準として「光年」という単位が使われています。 では光の速さはどのくらいなのでしょうか。秒速約30万キロ、1秒で地球を7周半するのだからすごいものです。新幹線で一番速い「のぞみ」は秒速約80メートル、ジャンボジェット旅客機が秒速約250メートルですから、光の速さは抜群といえます。この光の速さを皆さんも味わってみたいと思いませんか。 |
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2日から来年1月14日まで開催中のスペースパーク企画展「へぇ〜っとビックリ! 冬の科学館」では、光の速さを体験できる装置を用意しました。 理論的には、光速に近づくと自分の体重が増え、視野が赤や青を帯びた色に見えたり、周囲の景色がゆがんで見えたりするはずなのですが「光速の世界へご招待」という装置によって、言葉だけでは分かりにくい現象を、大型ディスプレイに表示された立体映像で楽しめるのです。しかも身近な乗り物である自転車をこいで、光速に近い速度を体験できるのだから驚きです。 |
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このほかにも音を目で見られる装置や噴水の水時計、火山の噴火を操る装置など、「へぇ〜っ」とビックリできて、楽しい科学ネタがいっぱいです。「自分の声の高さや低さはどのくらい」「噴水はどんな仕組みなんだろう」「ものすごいエネルギーをもつ火山噴火を操れたら楽しいだろうな」などと、いずれも中学生や学校の先生などのアイディアが形になった装置の数々を試してみましょう。 |
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ところで、これらの実験装置は、科学技術振興事業団・日本科学未来館が実施している「サイエンス展示・実験ショーアイディアコンテスト」の上位入賞作品なのです。このコンテストは、自然現象や科学技術を分かりやすく説明したアイディアを広く一般の方々から募集したもので、入賞した作品は全国の科学館などで巡回展として広く活用されています。 この時期を迎えますと、皆さんは室内で過ごす機会が多くなると思います。こんな時こそ科学とじっくり向かい合えるというものです。普段の生活のなかで不思議に感じていることについて、ゆっくり考えてみてはいかがでしょうか。この企画展は冬期間限定ですので。ぜひ、お早めに遊びにきてください。 |
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(事業課 日下 政勝) |
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2006年12月7日 福島民報新聞 情報ナビ タイム「スペースパーク便り」より |
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