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郡山市ふれあい科学館では平成15年11月1日(土)に、国立天文台との連携事業 第8回「星の講演会」を、23階 宇宙劇場にて開催いたしました。 今回の講師は、国立天文台の渡部 潤一(わたなべ じゅんいち)先生で、テーマは「ほうき星を探る」です。会場には164名の方にお集まりいただき、ほうき星(彗星)の不思議について、さらには来年の春には二つのほうき星が現れ、肉眼で見られそうだという期待が高まるお話をうかがう事ができました。 |
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第8回 星の講演会 「ほうき星を探る」 |
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「みなさん、こんにちは、国立天文台の渡部です。」 今回は、渡部先生の専門であるほうき星について、お話をしていただきました。 |
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ほうき星とは? |
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ほうき星は、地球や火星などの惑星と同じように太陽を中心に運動する太陽系の天体ですが、その軌道は惑星と異なり細長い楕円軌道を描いている事が紹介されました。 その本体は汚れた雪だるまのような物質でできており、最新の観測から、その直径は地球が12,000kmに対して、ほうき星が数十km程度しかないことが分かったとのことです。 小さな汚れた雪だるまが、どうして長い尾を出すのでしょうか。ほうき星の軌道は細長いために太陽へ接近する時があり、その時に尾が出てきます。つまり、ほうき星の本体が太陽からの熱をたくさん受けると雪が解けだし、ガスや塵となって宇宙空間へ吹き出し、それが尾として見えるという説明に、参加者は大いに納得しました。 ほうき星の尾には、青く見えるガスの尾と白く見えるチリの尾があるとのことでした。 |
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来年5月に見える二つのほうき星 |
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ほうき星を見るチャンスは来年5月にあり、しかも歴史上、初めて2個のほうき星が肉眼で同時に見えるかもしれないという話に、興味がさらに高まりました。それはニート彗星とリニア彗星といい、それぞれ2年前と昨年に発見され、太陽への接近は来年5月と4月です。 現在は順調に明るくなっており、このままいけば肉眼で見えそうだという情報です。郡山で見える様子をプラネタリウムの空で再現し、さらに興味関心も高まりました。 また、南半球なら条件も良くなるということなので、オーストラリアのエアーズロックまで移動してみました。同じ時刻でも、場所が違うと星空の見え方も全く違うこと、二つの彗星や南十字星が見える星空も楽しみました。 |
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参加者からの質問コーナー |
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参加者からの質問コーナーです。いろいろな疑問について、先生に答えていただきました。 【質問】どうして宇宙にイオンがあるのですか?(ほうき星の尾には、塵とイオン・ガスの尾があるという説明を受けての質問) 【質問】彗星の軌道が細長いのはどうしてですか? 【質問】どうして彗星は太陽に引き付けられるのですか? |
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