郡山市ふれあい科学館では2013年8月31日(土)に、第24回星の講演会「よくわかるブラックホールのひみつ」を開催しました。
今回は、愛知教育大学の高橋真聡先生にお越しいただきました。高橋先生はブラックホールを専門に研究されている天文学者です。多くの人が不思議に思っているブラックホールについてお話いただきました。
「ブラックホール」は、難しいテーマでしたが、高橋先生にとてもわかりやすく紹介していただきました。
まずは、ブラックホールの1番目の候補となった、はくちょう座X-1を例にとり、ブラックホールとはどういう天体か、どのような特徴があるのかなどお話していただきました。
話の途中、アインシュタイン方程式、リーマン幾何学といった初めて聞く言葉も出てきましたが、そこはうまく例えなどを使って説明されました。参加者は高橋先生のお話に、どんどんとブラックホールの世界に吸い込まれていきました。
講演の途中に、重力レンズやブラックホールにロケットが落ちるとどうなってしまうのかプラネタリウムのスクリーン全体に映像を映し出しました。その映像は、本当にブラックホールが目の前にあるような感じのもので大変迫力がありました。
そして、今年のブラックホールのホットトピックである銀河系中心にある超巨大ブラックホールのご紹介をしていただきました。どうやら、「G2」というガス雲がブラックホールに落ちると言われているようです。落ちたときにはどんなことが起きるのかこれから楽しみですね!
講演終了後には、多くの方から質問が飛び出しました。小学生の子どもから「どうして大きなブラックホールのほうが潮汐力が小さくなるのですか?」といった鋭い質問も飛び出しました。高橋先生はすべての質問に丁寧に答えてくださいました。
今回はブラックホールという不思議な世界を存分に味わうことができる講演会でした。高橋先生、どうもありがとうございました!