郡山市ふれあい科学館では、2014年2月1日(土)に、第25回星の講演会「スーパーコンピュータで地球を作る実験」を開催しました。
今回は、国立天文台天文シミュレーションプロジェクト長の小久保英一郎先生にお越しいただきました。小久保先生はスーパーコンピュータを駆使して太陽系外にある惑星の形成を専門に研究されている天文学者です。太陽系はどのようにしてできたのか、第2の地球はあるのか?!などいろいろなお話をしていただきました。
まずは、小久保先生のご紹介と、天文学を研究する3つの主要な方法をご紹介いただきました。その中でも、小久保先生はシミュレーション天文学の専門です。太陽系の惑星がどのようにしてできたのか、実際にスーパーコンピュータで計算した結果を見せていただきながら、ご紹介いただきました。
話が難しくても、映像があると直感的にイメージがわきやすく、ドームいっぱいに広がる原始惑星系円盤の姿に参加された方は驚いておりました。
太陽系の外側にある惑星の中には、私たちの想像をはるかに超えた不思議な惑星がたくさん見つかっているようです。水星の軌道よりも内側をまわっている木星型惑星、彗星のような細長い楕円を描いてまわる惑星など、さまざまな惑星について映像を交えてご紹介いただきました。
地球のような岩石と大気があるような惑星は、シミュレーションをしてみると銀河系内に、たくさんあることが解っているようです。今後、観測結果とあわせながら新しい発見が期待できそうで楽しみです。
最後には、質問コーナーもあり、たくさんの質問に小久保先生は1つ1つていねいに答えていただきました。小久保先生、本当にありがとうございました!