郡山市ふれあい科学館では2015年10月3日(土)に、第28回星の講演会「アインシュタインの宇宙〜相対性理論で知る不思議な世界〜」を開催しました。
今回は、ブラックホールを専門に研究されている愛知教育大学の高橋真聡先生にお越しいただき、相対性理論とはどのようなものなのか、身近な例をまじえながらお話いただきました。
今回はアインシュタインが一般相対性理論を発表してちょうど100年ということで、相対性理論で起こる不思議な出来事についてお話していただきました。
初めに、アインシュタインの業績や生い立ちからどんな人物だったのか紹介があり、「天才に育てるには…」とジョークを交えながらスタートしました。本題の相対性理論の話では、誤解されやすいところやつまづきやすいところを強調して説明してくださり、とてもわかりやすい内容でした。そして、相対性理論は生活になじみがないと思われますが、「GPS」や「カーナビ」などに適用されているなど、身近な例を取り上げたり、ブラックホールなどの影響で起こる「近星点移動」や「重力レンズ効果」などの宇宙の話題も興味をそそりました。
「相対性理論」という言葉だけを聞くと難しいと敬遠されてしまいますが、今回のお話で相対性理論がより身近なものになったように思います。アンケートでも、「少し難しいところはあったけど、これまでで一番わかりやすかった。」などのご感想をいただきました。
先生も、「すべてはわからなくても、”わかったような気がする”と思ってもらえたら幸いです。」とおっしゃられていました。
質問コーナーでは、多くの方から質問が飛び出しました。相対性理論についてだけでなく、科学の未来について質問が投げかけられるなど、様々なものがありました。
さらに、終了後には先生のもとに大勢の方が集まり、先生との交流もありました。中には小学生のお子さんも、先生にいろいろな質問をしていました。
今回は、「相対性理論」という少しマニアックなテーマにも関わらず、大勢の方にご参加いただきました。それだけ熱心な方が多いことが改めてわかりました。今後もこのような講演会を企画していきたいと思います。ご参加いただきましたみなさん、ありがとうございました。
高橋先生、有意義な時間をありがとうございました。